kebaneco日記

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両親のこと

2013年08月17日 | 猫ら&家族
先日の月。マロがにゃ~にゃ~なくので「どうしたの?」とベランダに出たときに気づいた。あまりに明るかったので撮影してみた。マロに教わった美しいお月様、である。

だから呼んだんだよ、とマロさん



誰かに声をかけてもらって思いがけぬ展開、ということって多い。そういえば今回の帰省だってそうだった。ある日突然従妹が「16日の午後、お兄ちゃんと一緒におじさんおばさんに会いにいこうと企画してるけど、kebaはかえって来れないの?」とメールをくれた。慌てて航空会社のウェブサイトをチェックして予約、「チケットとれたよ」と返事。

そして昨日。午後から訪問するといういとこ達より一足先に、あたしはお昼を買って老人ホームを訪問。父がちょっと太ったかな、と思ったけど、薬が合うのかは母最近穏やか。年始の「家出未遂」以来てんかん薬も処方されているようである。母については、父は記憶力の衰えが気になるとスタッフに訴えているらしいけど、あたしにはそれより作話のほうがちょっと気になったかな。

12時前に昼食に向かった。4階にある見晴らしの良い明るいダイニングルームは、4人がけのテーブルがたくさん置かれている。昨年11月にオープンの施設、当時はあまり入居者がいなかったけど、昨日ははかなりの人数が集まっていた。両親が入っているフロアの空室は2~3部屋だというので、そういうことなのね。車いすの人、一人では食事が出来ない人などもちらほら見かけたけど、元気そうなお年寄りも多かった。こんなにいたんだ、と思うほどの人数のスタッフがいて、食事前に唾液が出やすくなる体操(舌を左右に動かしたり、舌で歯茎をさわったり)の指導もしていた。

両親は104歳のおばあさんと同じテーブル。飛び入りのあたしがおばあさんに「こんにちは」と自己紹介すると、挨拶されてることはわかるらしいけど何を言っているのか聞こえなかったらしい。母が顔をくっつけるようにして説明していた。おばあさんは耳が遠い以外は元気で、召し上がり方も元気そのもの。少し耳が遠くなっている父は「耳が遠い人は長生きするんだ」と訳の分からない持論を展開していた(苦笑)。

食事は同じ献立ながらも、三人三様の出方だった。全く制限のない母、1500キロカロリー制限のある父、超高齢のば~さま、メインの肉料理の量とご飯の量で調節しているようであった。栄養士も調理師もいるキッチン併設なので、細かいところまで気遣いされているなと感じた。食事が終わって帰ろうとする母に、スタッフが声をかけて薬を飲ませていた。薬やインスリン注射を自己管理している父と、病院に行って薬をもらってくるところから飲むところまでスタッフが管理している母、病気の内容や症状や本人の自覚状態に合わせて対応している様子は安心だ。

食事が終わって部屋に戻ってしばらくすると、前日深夜になって突然「明日行ける」と電話してきた弟が現れた。たった今見てきたばかりの食事の話しなどをすると、さすがの今の施設に納得しきれていない弟も「ふ~ん、そうなんだ」。「それは当然じゃん」と言わなかっただけでも半歩前進、かな(笑)。そのうちいとこ達がやってきてにぎやかになり、両親の昔話、あたしたちが小さい頃の話し、いとこ達の父の施設入り騒動記(結局直前で振り出しに戻るどころかゲームオーバー;苦笑)などで大いに盛り上がる。

全体として、当初後ろ向き的で今でも納得してない部分のある弟に、今の施設に居るからこそ気軽に来訪できる人が居ることや、毎夏体調を崩していた父が今年は入院とは無縁の元気な生活をしている実績、いまの居場所を拠点にして自宅に居た頃やっていた習い事(古文書関係の講座や講義の聴講)を再開した様子を印象づけることができたはず。日経新聞や会社四季報を購入してる父を見て「こんなところでこんなことやってる年寄りってど~よ」とまんざらでもない様子の弟を見て、ちょっと安心した。

帰りに駅まで弟に車で送ってもらった。「施設に入れるのは早すぎるかと思ったけど、あそこに入れてよかった」「あのタイミングだから角部屋2部屋を押さえられた」「とはいえ、ここしかないと思う必要はなく、もっと良いところが出来れば移れば良いくらいのつもりで居ればよい」「ただもう自宅で二人暮らし、は無しだね」といったような会話で、今後の方針合わせ。弟は自宅からもう少し近いところに施設が出来たら、移ってもらえればと思っているようだったけど、今回順応するのに半年近くかかったことと、環境の変化が母の病状に与える影響を過小評価してはならないことを考えると、引っ越しのメリットとデメリットは慎重に評価しないと逆効果だよと釘はさしておいた。

帰りの新幹線の車中ではさっそく義妹に報告、「あたしたち、去年がんばったもんね~(奮闘記はこの前後)。あの努力は、しっかり結実してるって実感したよ。ありがとうね~」とメール。義妹からも「男女差なのか性格の違いなのか、スタッフの行動のちょっとした不備が許せない風で毎回不平不満があるのですが、お義姉さんがそういうふうに言ってくださったせいか、今回は一言も文句が出ませんでしたよ」と返事が来た。良い兆候である。

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4 コメント

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Unknown (ちかちか)
2013-08-17 21:45:41
いい施設で良かったですね。ご両親も穏やかに過ごしておられるようですし、安心して帰れますね。
高齢になって環境が変わると、痴呆につながると聞いています。
弟さんもお姉さんの話を聞いて、納得されたようで、これまたよかったです。
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ちかちかさま (keba)
2013-08-17 21:56:28
弟は、どんなに良い施設でも不満を抱くと思います
ったく、マザコンにも困ったものです(苦笑)。

>高齢になって環境が変わると、痴呆につながる
まさにそうで、父は入院したときに認知症か?という状態でした。
父の入院で母の認知症も進むし、
環境が変わることは百害あって一利無し、
いまでもあの施設にあのタイミングで入ってもらったことは本当にラッキーだった、
親もがんばったけど子もがんばったぞ
って、思ってます。
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よかった、よかった (まろ)
2013-08-18 09:48:18
お母様も落ち着かれておられるようで、なによりお父様がしっかりされて。時が解決するものってほんとにあるんですね。
弟さんも軟化してくれそうじゃないですか。マザコン、な~んて言われてますがkebaさんもパパが大好き、でしょう?(笑)なんか良いお話を聞きました。
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まろさま (keba)
2013-08-18 11:51:17
あはは、いかにも、あたしはと~ちゃんのほうが圧倒的に好きです(笑)

母の安定ぶりは良い意味でサプライズでした。
自分の部屋がわからなくなって困っていた
名前も知らない入居者のおばあちゃんのお世話をしたそうで
そのおばあちゃんから頂き物があったりして、
入居者同士の交流の中で自分が役に立つこともあるというのも
張合いとなり、精神的に良い影響があるのかもしれません。
とにかくひとまず安心、です。
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