大地震！

今日の地震には本当に驚いた。最初の地震のとき、文化庁でのミーティングの前の時間調整で、文科省が入っているビルの前のガラス張りのカフェにいた。恐ろしい揺れになり、みんなで建物を出たのだけど、全く揺れがおさまらない。戸外にいて揺れを感じるのは初めて。外から見上げる文科省のビル（金融庁や会計検査院が入っているビルとツインタワーになっている）と霞が関ビルがねじれてスイングしている様子は、本当に怖かった。地震には適当に慣れているつもりだけど、ここまで怖いと思ったのは生まれて初めてだった。

それにしても驚いたのは外人の皆さん。米国・英国・香港・フランス・スペイン出身の人達だったのだけど、みんなiPhoneで揺れる高層ビルをビデオに収めたり、「こりゃすごいなぁ～」「このまま食い逃げできるなぁ～」って笑顔で会話してたり、全く切迫感のない様子。一体どれだけ日本の建築物に対して信頼よせてるねん？みたいな。

時間が来て会議が始まった。改装されて高層になった文科省と違い、ユネスコ委員会や文化庁は古い低層ビルに入っている。会議中も断続的に揺れが続いたため気を使った文化庁の方が、「このビルは関東大震災でもつぶれなかったんです」と発言。ん～、その時に亀裂が入ってたら今回のでつぶれたりするんじゃないか？などと突っ込みを入れたくなる気持ちをぐっと抑えた。

会議が終わって外に出たら、地下鉄・私鉄・JRすべて止まっているという。会議出席者の一部は今日帰国予定の人もいて、出席者はある意味パニック状態。なので、あたしたち外部の人は「お疲れさまでした～」で終わり（苦笑）。4時半頃立派な帰宅難民候補者になった（苦笑）。

まず確保したのが、会議中に配られた水（苦笑）
地図と充電池は途中で調達

霞が関から2時間かけて徒歩で帰宅したのだけど、途中コンビニで2度ほどトイレを使わせてもらい、そのたびに充電池買ったり地図を買ったりした。コンビニは本当に有りがたかった。

主人はオフィスから徒歩40分で帰宅し、猫らの安否を確認してくれた。メールや電話がつながったりつながらなかったりするのだけど、つながったタイミングであたしは自分の居場所を伝えて、帰宅のルートをアドバイスしてもらった。霞が関から麹町に抜け、市ヶ谷に向かい、そこから神楽坂を経由して帰宅した。

とにかく、高層ビルの高層階での会議じゃなくてよかった、家から比較的近い霞が関での業務でよかった、5センチ程度の低いヒールの靴で出かけていてよかった。それでも、最寄駅にたどり着くころには足が痛くなったけど。

中間免震構造の我が家の被害状況
トイレの木製人形が倒れてた

岩手県の主人の実家には、主人の友人に行ってもらい安否を確認できた。これで一安心。しかし、まだ、余震がたくさん。なんか気分としては船酔いしてる感じ。帰宅して釜石で建物や車が流されているのを見て

とにかく今後も油断は禁物。