秋雨降りしきる中、淀川マラソンにはるばる参加してまいりました。結果は前述の通りですが、まあなんとか目標達成という感じでした。例によっていささか長くなりそうですが、以下参戦記です。
お読みいただくその前に、おせっかいかもしれませんが予備知識を。
ハーフマラソン:42.195km/2 = 21.0975km(約21km)
キロ5分ペース:1km=5分×21km = ゴールタイム105分(1時間45分)
キロ5.5分ペース:1km=5.5分×21km = ゴールタイム115.5分(1時間55分30秒)
キロ6分ペース:1km=6分×21km = ゴールタイム126分(2時間6分)
これを見越した作戦等はこちらより
(過去のレース記録)
3年前:2時間21分
2年前:2時間20分
昨年: 2時間10分
はっきり言って、他人に「ハーフマラソンとか、たまに出てます」とは言いにくいタイム。
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朝目覚めると雨雨雨。。。。しかも寒いし。はぁ。これだったらもう一泊東京にいればよかった、と思ってしまいました。が、しかしこれだけブログで書いてるともはや逃げられないこと、昨年まで正直ひどい記録続きだったことへのリベンジもあって何とか身支度をして家を出ます。
会場までの高速道路で事故二台目撃+落下物。電光版で「動物注意」としか文字見えませんでした。そう考えても阪神高速で動物などいようがないのですがねぇ。病んでるのかな。
会場に着く頃には、フルマラソンのスタートのころでした。遠目にしか見れませんでしたが、明らかに細い人揃い。みんなディープインパクトとかナリタタイシンに見えて仕方ありません。いつになったらあの世界に足を踏み入れられるのか。無理だろうなぁ、、、。そんな私はシルクオーディン。
受付を済ませて、、、例年なら走って体を温め、っていくところですが、そもそもウォームアップ服持ってないし、全く雨やまないので何もしようがなく、傘の下で脚のストレッチをして時間を過ごします。大事なのは、寒さとか雨よりも、体を冷やさないことに尽きます。ウォームアップしたくてもできない、そんなジレンマです。
ただ、学生時代にオリエンテーリングとかあごきなスポーツやってた身からしたら、下手にピーカン照りなお天気よかこれくらいの気温の方がタイム的にはいいものが出るんですよね。渇水しにくいし、特に、今は化繊のいいウェアとかあって汗かいても雨降っても重くならないウェアが主流なだけに。
スタート20分前になって服をレース仕様に代え(というか、下に着てた)、荷物を預けあたりを走って体を温めにいきます。雨は相変わらず降っていますが、徐々に臨戦態勢が整います。が、スタート5分前に位置について並んでしまうと下がる下がる心拍数。80とかまで下がってしまいました。まずいなぁ、と少しばかりあせる中スタートしてしまいます。
エントリー2000人ともなると結構な集団となってしまいます。スタートライン通過が90秒を超えたところです。うそぉ。黙っててもこれだけロス?そんなぁ。スタートしてから会場の周りをぐるっと回るコースなんですが、これまた人大杉でスピードが出ません。
いや、スタートからスピードがあまりでないのは逆に望ましいことで、先日の赤穂デュアスロンみたいに、最初から飛ばしすぎてバテるは足痛めるはで大変だったりしたことを考えると、これでいいのです。どこぞのバルク君みたいなレースは駄目ですよ、やっぱ。
そうこうしているうちに、5kmの看板がありました。ラップは、、
【5km:32'41】
キロ6分にも届かないペース。ちなみに、このまま20kmまで行ったとしても、130分とかかかります。なんでしょう、お前はどこのツルマルボーイかとこのたらたら三ハロンはと。平均心拍数が142だからそりゃそうかもしれませんが、これはまずすぎです。ええ、確かに一回トイレにも行きましたし。とはいってもこれでは、、、ということで心拍数がどうだこうだ言ってられなくなり、一気にペースを上げます。8キロの給水で隠し持っていたアミノバイタルも飲んでモリモリ走っていきます。そして、10km見えてきました。
【10km地点:25'34(10km 58'16)】
平均心拍167とこれ以上上げたくないペースでのランでしたが、ちょうどキロ5分少しで挽回第一歩としてはまずまず。足の疲れも特になく、このペースをどれだけ続けられるかが結構なポイントなんですが、、あんまり自信なかったです。まあ、イメージで言うと、ヒシミラクルのようなスピードはないけどロングスパート、みたいな選択肢しかないのかな、この時点ではもはや。うーん。
【折り返し地点まで:5'40】
【残り8kmまで:10'17(13km:74'14)】
ある程度スピードを上げて挽回ができたので、後のことを考え、折り返しまでの少しの距離は、少しペースを落としてみました。折り返し後はまたペースを上げて進みます。一時心拍数が180超えたときはさすがに抑えに行きましたけど。レース途中で簡単に引っかかるのはマチカネタンホイザ、、、いや違うか。
【残り6km:10'19(15km:84'34) 】
【残り5km:5'08 (16km:89'42) 】
【残り4km:5'27 (17km:95'10) 】 ←給水あり
【残り3km:5'11 (18km:100'21)】
給水したラップはさすがに遅くなっていますが、非常に狙い通りというか、予想を超えてのペースでの消化となっています。正直15kmを越えたあたりから疲労感も出てきて、徐々に徐々に足も重くなってきています。膝も痛くなってきましたが、踵から着地してハムストリングスを意識することで何とかごまかして、、という判断ができるくらい脳もまだまだ生きてました。
3kmを残して、2時間切りまで残り20分です。これまでのペースからしたらまあ余裕なんでしょうけど、去年はここで足が止まって、のこり3kmとか歩きまくりのまさにアルクショウグン状態で最終2時間10分でゴールしたというかかった苦い思い出があり、楽な気持ちではいられません。こういうところで思い出すのは、日和佐で死にそうな坂登らされたり、そのまま灼熱下でのランだったり、あるいは、淡路島で自転車のギアが入らなくなって半ば試合放棄したみたいにぐだぐだになってしまったこととか、、、もちろん昨年ラスト3km歩き通しだったこともありました。そういった苦しい記憶ばかりたどって今回こそは、と奮起して耐え忍びました。
そして、いつも自転車で来ている枚方大橋が見えてきました。あれこそがゴールです。膝もガクガクしてペースもこころもち遅い気もしますが、まだまだいけます。そしてゲート。これが夢にまで見た栄光のゴールだ!テンポイント1着!菊の季節に桜が満開!
【ゴール!:15'54 (21km:116'16)】
二時間切れてあまりにうれしいので、思わず杉本清氏の言葉をパクってしまいました。いまは夢夢夢連呼して老醜をさらけだしてたりしてますがむかしはすごかったんですよ、あの人。レース実況しながら575で俳句読んだりしてましたし。「菊近し 淀の坂越え 一人旅」とかいって。
で、ゴールしたらアミノバイタルもらってとっとと帰りの途につきました。いや、別に知り合いいないし雨だし腹減ったし。うん。
感想とか総括とか入れたらもっと長くなるので、明日にします。