一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

猫年

2006-01-01 18:57:15 | 日記・エッセイ・コラム
Nekodosi3
 あけましておめでとう。
世間では今日から戌年らしい。
でも、ちょっとまってくれ。
十二支に犬がいるのに、どうして猫がいないんだ?
ねずみさえいるんだぞ。
どう考えてもおかしいじゃないか。
そこでご主人様に訊いてみた。
すると昔からこんな民話が語り継がれているそうだ。

 昔々、ある年末に神様が動物達にお触れを出したそうだ。
「新年の挨拶に来た順番で、それぞれ一年間、動物の大将にしてやろう」
これを聞いた動物達はめいめい元日の朝を待ちわびた。
ところが猫はいつ神様の所へいくのか忘れたため、ねずみに訊いてみた。
するとねずみはわざと一日遅れの日を教えてやった。
それで猫は十二支に入ることができなかった。
そのため今でも猫はねずみを恨んで追い回すそうだ。

 なんとなくわかるような気がする。
さすがにねずみを見かけることは最近めったにないが、チョロチョロと動くものにはすぐに追いかけたくなる。
僕の干支がないというのは、ねずみにだまされたせいだったんだ。
ま、そんなことはどうでもいい。
新しい年が始まった。
今年はどんな年になるんだろう。
僕はふとご主人様を見上げた。
年末の疲れがでたせいか、うとうとしている。
傍らのテーブルに置かれているバーボンは半分ほどなくなっていた。
どうやら今年もかわらないようだ。
本年もよろしくお願いします。


コメント
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