一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

春告魚

2012-02-08 17:36:53 | 日記・エッセイ・コラム
 春告魚と書いて、ニシンと読める人はどれだけいるだろうか?
 春先にニシンが群来しなくなって何十年。
子供の頃、ニシンの塩焼きをよく食べさせられていたが、いつしかぱったりと群来しなくなり、一時は超高級魚にまでなってしまった。
それが稚魚の放流が効果を表してきたのか、数年前から徐々に回復しているようだ。
小規模ながら群来も見られるようになってきた。
だが、獲れる時期がどうも違うようだ。
 昔、群来していたニシンは、それこそ春を告げる3月~4月。
だが、今獲れているニシンの漁期は1月~2月だ。
これでは真冬魚だ。
いったい何が違うんだろう?
 確かに塩焼きにして食べてみると、昔と味が違うような気がする。
何故か水っぽいのだ。
子供の頃に食べていたニシンは、もっと身が締まっていたと思う。
 聞くところによると、昔獲れていたニシンはサハリン系、もしくはアムール系と呼ばれるロシア海域からの回遊魚だ。
だが、現在漁獲されているニシンは石狩湾系と呼ばれ、昔のニシンとは系統が違うらしい。
 今獲れているニシン。個人的には塩焼きはあまり好きではない。
だが、煮つけにすると、これは絶品だ。
昨日もパンパンに抱卵した子持ちニシンを煮つけにしたが、本当に美味しかった。
それにニシンを食べると、やはり春が近いと感じてしまう。
そう思うのは私だけだろうか・・・


コメント
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