I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

アブラギク(油菊)

2006年11月27日 | 植物のお話

                    鮮やかな黄色!(三井楽町高浜付近にて)

今島のあちらこちらに咲いているこの色鮮やかな花はキク科のアブラギク。近畿地方以西から琉球列島に分布し、日当たりの良い場所に生える多年草なのだそうです。 こちらでは山の斜面や浜の近くでよく見かけます。

                   

アブラギクという名前は、長崎で花を油に浸けて傷薬にしたことに由来するのだそうです。以前は、「い時期に咲く」という意味でシマカンギクと言われていたのですが、島に限らずいろんな場所に分布しているということで、アブラギクという名前が採用されるようになったのだとか。また浜に咲くことも多いので、ハマカンギクとも呼ばれているようです。たくさんの名前がありますが、どれもこの花の性質や特徴をよく捉えていますよね

                            
 

ホソバワダン、ハマベノギク、シロヨメナにアブラギク。9月末頃から野に咲くキク科の花をよく見かけるようになりました。葉の形を見てもらえば分かると思いますが、栽培キクの祖先種はこのアブラギクだと言われています。アブラギクの花は今が満開です。少し肌寒くなってきましたが、ちょっと足をのばして野生のキクを観賞しに行ってみませんか?栽培種とはまた違った趣を味わうことができますよ