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自然の中で見つけたステキなモノ

黄島探険記 その1 

2007年04月29日 | 五島のお話

                 いらっしゃ~い(黄島にて)

生物博士の川漁師さん率いる「某シニアの会」の皆さんと一緒に、福江島の東側に浮かぶ黄島(おうしま)に行ってきました!

今回のツアー日程は以下の通りです

 7:35 福江港出港(定期船「おうしま」にて) 料金:往復1520円(子ども半額)

 8:12 黄島港到着

      黄島探険(黄島小中学校・熔岩洞穴・ミノハエ鼻など)

12:00 昼食

      自由行動

15:30 黄島港出港

16:05 福江港帰港

今回も例のごとく黄島の自然を満喫しようというツアーです。メンバーは大人7人、子ども4人の合計11人。七ツ岳トレッキングに引き続き、川漁師さんが案内人をつとめて下さるということで、今回も楽しいツアーになりそうな予感!さてはて、どんな発見があるのやら

 

定期船「おうしま」は小さな旅客船で、定員は20人ほど。この日の乗客はなんと私たちのみでした。チケットはなく、行きの船で船員さんに往復料金を払えば、帰りは顔パスで乗ることができます。航行中でも船の後部にある甲板に出ることができるのですが、そこはまるで遊園地のアトラクション状態!行きはめっちゃ揺れたけど、かなり楽しかったです 興奮状態のまま、具合が悪くなる暇もなく、船は30分ほどで黄島港に着きます

                 

港に着くと、お弁当を頼んでおいた民宿「やました」の奥さんが私たちを出迎えてくれました。港の目の前にあるこの民宿は、黄島唯一のお宿。お昼のお弁当はおにぎり3個+トコブシ・卵焼きなどのおかず+お茶500mlで、お値段なんと500円!お昼頃、ちょっと雨が降ってきたので、部屋も貸して頂いたのですが、部屋代などはいっさい取られませんでした。すご~く良心的な民宿です

         

現在は人口50人ほどのとても静かな島ですが、かつて黄島が鰹漁や鯨漁などで栄えていた頃、人口は1000人を越え、立派な家が何軒も立っていたといいます。こちらの石垣は事業主である平山家のもので、高さは2mほどもあり、そのしっかりとした佇まいは、当時の黄島の繁栄を思わせます。

         

民家の間にある細い道を抜け、まずは黄島小学校と黄島中学校へ向かいます。

  

こちらが黄島小学校。港から歩いて5分ほど着きました。数年前に廃校となり、今はからっぽの状態です。

         

こちらは黄島中学校。小学校のすぐ隣にありますが、やはり廃校となり、現在は子どもの姿を見ることはできません。

                 

一昔前は、こんな風にかわいい子どもたちの姿も、賑やかな笑い声も、学校の敷地いっぱいにあったんだろうなぁ。学校がなくなるということは、島の人たちにとってとても悲しい出来事であったに違いありません。ここに再び子どもたちの声が響き渡る時は来るのでしょうか…。ちょっと切ない気持ちになりました

  

校庭には、子どもたちの代わりに、たくさんのシロツメクサとノースポールの花が元気よく咲いていました。昭和25年には122人いた児童の数は年々減り続け、平成5年にはわずか9人となっていたそうです。誰にも使ってもらえない遊具は、廃校となった今もなお、子どもたちが帰ってくるのを待っているように見えました。

一行は、島を一周できる緑いっぱいの遊歩道をたどり、熔岩洞穴へと向かいます

『黄島探険記その2』へ続く