国指定の天然記念物『女夫木の大杉』
春のうららかな陽気に誘われて、先週母と一緒に諫早の巨木を巡ってきました
今回訪れたのは、諫早市の夫婦木(めおとぎ)という集落にある大きなスギの木。高さ31m、幹周り9m、樹齢約600年と言われ、全国有数の巨木として国の天然記念物に指定されています。昔は2本のスギの木が夫婦のように並んで自生していたことから、この集落の名前も『夫婦木(以前は『女夫木』と表記していたようです)』とされたそうですが、現在は1本だけ立っており、しかも度重なる落雷により幹が裂け、満身創痍の状態です。
このように様々な処置がなされてはいるのですが、見ているこちらがつらくなるほど、その姿は痛々しいです。それでもなお、幹の大きさほど太く成長した枝をしっかりと支え、青々とした葉を茂らせているこの大木の生命力には本当に驚かされます。
どんな状況に置かれても、決して自ら命を落とそうとはせず、その天命を全うする。
そんなスギの木の逞しさに触れ、自分の持つ弱さを少し恥ずかしく思うのでした。
しかし、もう1本の大杉はいつ無くなってしまったんだろう?できれば夫婦のように仲良く並んだ姿を見てみたかったな。もしかしたら失われたもう片方の大杉の代わりに観音様がいらっしゃるのかもしれません。気のせいか観音様の視線がスギの木の方を向いていたような…。まぁそんなことはどこにも書かれてありませんでしたけど、この情景からついいろんな想像を膨らましてしまうkero-keroなのでした
『夫婦木の大杉』
場所:長崎県諫早市小川町夫婦木
(長崎方面からだと国道57号線沿いにあるリンガーハットから右折)
*ここはバスの停留所となっていて、一時間に1本ほどバスがやってきてUターンをするので、車を停めるときは注意してください。