I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

ホトケノザ(仏の座)

2008年03月17日 | 植物のお話

          小長井町にて

背丈の低いブルーのオオイヌノフグリと一緒に、お互いの背丈を競うようにして咲いていたのは、濃いピンク色のホトケノザ。ホトケノザはシソ科の植物で、日本全国どこでも見られるので、見たことのない人のほうが少ないかも知れません。皆さんもこの植物に見覚えがありませんか?

                 

「ホトケノザ」の由来は、花の下の葉が茎を包むように丸くなっていて、それを仏様が座っている蓮華座に見たてて「仏の座」と呼ばれるようになったのだとか。ちなみに、春の七草のホトケノザは、この植物ではなく、オニタビラコのことなんですって

     

土手一面に咲いていたホトケノザ。横から見ると、・・・ん!?何かに似ていませんか??

         

人によって違うかも知れないけど、私にはウサギの横顔に見えてしかたありません 

よく見たら眉毛まで付いてるし(笑) 私がこの植物の第一発見者だったら「ウサギノヨコガオ」って名前を付けるかもしれません。あ、でもロバにも似てるかも…!?

接写すると小さな花ほど意外な表情を見せてくれます。小さな野草の撮影はぜひマクロモードで!春のお散歩がもっと楽しくなりますよ~


オニタビラコ(鬼田平子)

2008年03月17日 | 植物のお話

                 小長井町にて

どこにでもありそうな黄色い花。でも人間にも一人ひとり名前や個性があるように、野に咲く草花にも一つひとつ違いがある。花の大きさ、花の色、茎の長さ、葉っぱの形。それぞれ全く同じものは二つとなく、私たちが生まれるずっとずっと前から、周りの環境に耐えうるようにその形を変化させ、静かに、でもしっかりとその個性を守り続けてきたのです。自然界に「雑草」という名前の草は一本もありません。

       

オニタビラコはタンポポと同じキク科の植物ですが、タンポポとは違い、すーっと伸びた茎のてっぺんに、たくさんのつぼみをつけます。名前の由来はタビラコという植物より大きいから、頭に「オニ」をつけて「オニタビラコ」。「田平子」は田の面に平たく張り付いた葉の様子からそう呼ばれるようになったのだそうです。

紫色のスミレと仲良く並んで咲いていたのがとても可愛くて、背景にスミレを入れてみました。個性あるこの野草たちのように、私も自分の個性を静かに、そしてしっかりと持ち続けていたい。春の日差しを浴びながらふとそんなことを思ったkero-keroなのでした