朝、目が覚めると天気予報どおり外は雨。しかも降水確率100%…。でもね、こんなこともありますよ。人生だって同じ。いつも晴れるとは限りません。こんなときは落ち込んだって仕方ない。雨は雨なりに楽しまなければ!というわけで半ば無理やりにテンションを上げつつ、意気揚々とチェックアウトした私達。朝からフロントのお姉さんに「お若いですね~」と言われ(ただ元気が良かっただけ?)、ますますテンションが上がったところで車に乗り込み、いざ出発!!
…と思いきや、今回のドライブツアーのきっかけとなった『JAFメイト』の11月号が無い。そこに載っていた場所に行こうと思っていたはずなのに、なんと二人とも忘れてきてしまったのです しょっぱなから痛恨のミス!これまた忘れてきたものは仕方ないので、とりあえず最終目的地を宮崎県の椎葉村に設定し、かくしてkero-kero&tamiの行き当たりばったりドライブツアーが始まったのでした
まず内牧温泉を抜け、国道212号線から国道265号線に乗り、阿蘇山の東側を宮崎方面へ南下。ちょうど256号線に乗って少し行ったところに『古閑(こが)の滝』の看板を発見!しかし、駐車場に車を停めると目の前に『古閑の滝まで徒歩15分』の看板が…。後ろから来た車はその看板を見て迷わずUターン。それもそのはず。朝から降り続けている雨で道はぬかるんでるし、雨もしばらくは止みそうにありません。そんな中、山道を上って滝を見に行くなんてよっぽどの物好きでしょう。でもね、こんな時でも敢えて見に行くのが私達。さて、傘はどこだ~?車内を探すとなんと傘が1本しか無い。この日が雨だって分かっていたのに傘を持ってくるのを忘れてました…。二度目の痛恨のミス!!それでもめげずに2人で相合傘をしながら、お互いに肩を半分濡らしつつも、歩いて古閑の滝を目指しました。
結構急な坂道を上り、その間頭以外はびしょびしょになりながらも、ようやく『古閑の滝』に到着!この滝は男滝の落差80m、女滝100mとなかなか見ごたえのある滝なのですが、この時期は水量が少なくてちょろちょろとしか流れていませんでした。う~ん、残念!
しかしこの滝は、もう少し寒い時期になると水が凍って氷瀑となることで知られていて、私も9年ほど前に一度見たのですが、その時の情景はとてもすばらしかったです。年末あたりに来ると氷の芸術が見られたのでしょうけど、今回はちょうど中途半端な時期に当たってしまいました。一ヶ所目のスポットは苦労して見に行った割にはちょっと期待はずれでしたが、次の行き当たりばったりスポットを求めて再び出発!
古閑の滝を見てびしょびしょになった服を車のエアコンで乾かしながら、再び265号線に乗って高森町方面へ。雨は一向にやむ気配なし。阿蘇山の雄大な景色もどこか寂しげに映る中、話題はお昼ご飯の話に。
私:「お昼は何食べる?」
tami:「う~ん、ラーメン食べたいねー。」
私:「いいね~!よし、絶対ラーメン食べよう!」
この時点で私達の頭の中はラーメンでいっぱい。しかしこれがまずかった…。265号線沿いには行けども行けどもラーメンのラの字も見当たらない。あるのは蕎麦屋か田楽屋のみ。それでもなお、ラーメンにこだわり続けるおバカな2人。あとから考えてみたら、水の美味しいところに蕎麦屋はあってもラーメン屋なんてめったにないのに…。「とにかく何でもいいからラーメンって書いてある店があったらそこに入ろう!」と何度も美味しそうな蕎麦屋さんをスルーして、ひたすらラーメン屋を捜し求めていると、蘇陽町の馬見原(まみはら)という所で『ラーメン次南坊』の看板を発見 「やっとお昼にありつける~!!」
…と喜んだのもつかの間、なんとお店は閉まっておりました…。しかも営業すらしていない様子。看板はまだ新しそうなのに~ でも実はまだこの時点で時刻は11:15。朝食が少なかったとはいえ、お昼ご飯にはまだちょっと早い時間帯だったので、12:00くらいにはきっとラーメン屋さんが見つかるだろうと根拠のない自信をもって再び車に乗り込んだのでした ラーメンにはありつけなかったけど、雨も上がって陽も差してきたし、なんかいいことありそうな予感!
そしてその予感は見事に的中 『次南坊』からわずか数分、『馬見原(まみはら)橋』の看板を発見!一度は通過したものの、2人で「今の場所、なんか気になるよね!」とすばやくUターン。この時の2人の感は冴えていました。その橋の先にあったのは旧国道を挟むように立っている二つの夫婦岩。9メートルもの注連縄によってしっかりと繋がれている二つの岩は、まるでかたい絆で結ばれているかのよう。このように道を隔てて注連縄が掛けられているのは全国的にも珍しいんですって。
さらに周辺の神社の境内は、銀杏の落ち葉で敷き詰められていて、まるでふかふかの黄色いじゅうたんのようでした
銀杏の木自体にはもう葉っぱが残っていませんでしたが、銀杏ゾーンの他にも紅葉ゾーンがあり、そこにある階段は紅葉の落ち葉で真っ赤に染まっていました。雨が降ったせいで落ち葉もとても瑞々しくてすごくきれいでしたよ~
実は全く下調べはしていなかったのですが、この周辺は蘇陽峡(そようきょう)といって紅葉が美しい場所のようで、ここから見える山々は様々な色が散りばめられていて、まるで宝石箱のようです 二ヶ所目のスポットにかなり満足した私達。次のスポットへの期待が高まります
さらに265号線に乗り、次に訪れたのは五ヶ瀬町にある『白滝』。この滝は本当によかった!滝のすぐそばに駐車場があるし、紅葉や桜の木がたくさんあってとてもきれいでした もう少し時期が早ければ紅葉がきれいだったでしょうし、春に訪れたら一面に桜の花が咲いて息を呑むほどの美しさでしょうね!また行きたいな~。三ヶ所目のスポットもかなり満足でした。
しかし、いまだに満足していないのは私達のお腹。この時点で時刻はすでに12:40。いよいよ空腹もピークに!もうラーメンは諦めて、とにかく何でもいいからお食事処があれば入ろうと決めたのですが、ここから先がまた長いのです…。そしてこの辺りからだったでしょうか。道路標識に『鶴富屋敷』の看板が何度も出てき始めたのは。よっぽど立派なお屋敷なんだろうな~と想像を膨らませながら、再び出発!
さてはて、腹ペコ娘達の運命はいかに!?
後編につづく