2月9(土)~10日(日)はT小登山隊の年に一度のビッグイベント、大分県の久住登山でした。そのための訓練登山ということで、一週間前の2月2日(土)に長崎市内の山々を縦走してきました 今回の参加者は久住登山に参加する6名+1名の計7名。集合場所は長崎くんちの会場としてよく知られている諏訪神社です。
この日のルートは街の向こうに見える烽火山(ほうかさん)まで金比羅山(こんぴらさん)を経由して縦走するとのこと。ここから見るとえらい遠くに見えるけど大丈夫かな~ 「訓練」というだけあって、かなりハードな道のりなのかも… そんな不安をうっすらと感じつつ、お諏訪さんでお参りをして、9:30から縦走開始~
まずは山登り…というよりも市内散策 諏訪神社の公園を抜けて立山公園方面へ舗装された道路を歩いていきます。この辺りはお諏訪さんの社叢があるためか、道路のど真ん中にこんな大木が何本も当たり前のように立っています。県外の皆さん、ここ一応車道なんですよ~ 運転する時はくれぐれも用心してください
住宅街の横を通ってまず目指すのは長崎東高の生徒御用達の金比羅山。その後、この写真の手前に見える健山(たてやま)とその右手に見える烽火山を縦走します。まだまだかなり遠くに見えますな~
次第に街の中から山の中へと入っていきます。途中出会ったお散歩中のワンちゃんにご挨拶して、金刀比羅神社への石段を上っていきます。
この切り株、天然のアイビーがうまく絡んでなんだかステキ オブジェみたいだな~
苔むした風情ある石垣が私たちを森の中に誘います。ここには明治時代に金星の観測をした場所があるのだとか。
歩き始めて50分ほどで長崎金星観測碑がある公園に到着~左のピラミッドのようなものがどうやらその観測碑のようです。なぜこんなところで金星の観測を??と思い、説明板を読んでみると…
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明治7年(1874年)に金星観測の最適地として日本が選ばれ、フランス、アメリカ、メキシコなどから観測隊が来日し、横浜、神戸、東京、長崎で観測が行われた。フランスの天文学者ジャンサン氏一行6名は、金比羅山に観測地点を設け、明治7年12月9日、太陽面を通過する金星の観測に成功した。
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とありました。100年以上も前にこの長崎で世界的な観測が行われたなんてビックリ 今まで全然知らなかったなぁ~。
観測碑から少し離れた所には地球儀のような碑もありました。この碑には『我が国初の経緯度原点確定の地』とあります。説明板には以下のように書かれていました。
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… 金星観測のほか天文観測により長崎と東京との経度差の観測も行い、日本最初の経緯度原点(東京都飯倉:チットマン点)値を決定した。…
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ちなみに『チットマン点』のチットマンとは、同じく長崎市内にある星取山で金星観測を行ったアメリカ観測隊の隊長ダビットソンに東京に派遣された隊員チットマンの名前に由来するそうです。ちょっと気になる名前だったので調べてみました
展望台からは長崎港の入口に架かる女神大橋を望むことができます ここから見る夜景はさぞかしきれいだろうなぁ~。
さてさて、訓練登山はまだ始まったばかり。まだまだ続きまーす
その2へ続く