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自然の中で見つけたステキなモノ

ハマベノギク(浜辺野菊)

2006年10月17日 | 植物のお話

秋の浜辺に小さなお花畑を見つけました

マーガレットの花にも似た藤色の花を咲かせるこの植物はハマベノギク(浜辺野菊)。奄美大島と沖縄本島などに分布する海岸生の多年草です。

海岸は潮風や波など海から様々な影響を受けるため、土壌の発達が悪く、土地は乾燥し、種子植物やシダ植物が生育するには厳しい場所となっています。このような過酷な環境に適応した植物は海岸植物(海浜植物)と呼ばれ、比較的丈が低いわりに花が大きく、葉に厚みがあるなどの特徴があり、海岸で生き残るために様々な工夫がなされています

                   

このハマベノギクやホソバワダンのようなキク科の植物は、海岸の中でも特に岩場の多い海岸にはえる植物で、秋になると花を咲かせるものが多いようです。なぜこのような厳しい環境を住処に選んだのかは分かりませんが、もしこのような植物たちが海岸に生育してくれなかったら、ここはカラカラに乾燥した寂しい岩場でしかなかったでしょう。自然界のバランスはこのような植物達によって保たれているのでしょうね。

海岸を乾燥から守り、寂しい岩場に明るさを与えてくれるハマベノギク。あなたの存在に感謝します。これからもきれいな花を咲かせて下さいね


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