馬の話は胸が詰まる
特に戦地へ行く馬の話は。
昨日の道新読者の声より
札幌市の松本愛子さん91歳
戦地へ行く馬 家族の涙・・・より
紹介させていただきます。
私が5歳だったころの記憶です。
伯母が泣きながら馬の青の体を拭いていました。聞くと戦争に行くのだ
そうです。
「ああ、肉になるの?」と尋ねると、伯母は「そんなこと言ったらジンサ(巡査)に
連れていかれるよ」と。私は「伯母ちゃん、馬は鉄砲撃てないよ」。しかし馬にも
運搬など戦地での役割があったのでした。
やがてリボンを付けた人が馬を迎えに来ました。伯母は馬の首に日の丸の旗を巻いて
「青よ、元気でな」と涙ぐみました。青も大粒の涙を流していました。
私は馬が泣くのを初めて見ました。かわいそうに、青は2度ほどいなないた後引かれて
生きました。いつも青と作業をしていた伯父は見送りには出ず、馬小屋で男泣きしていました。
戦争で馬たちもたくさん犠牲になりました。青はどこで「国のために」死んだのでしょう。
敗戦後、戦地から帰ってきた馬はほとんどいなかったそうです。青の魂よ、安らかに・・・・
と祈るばかりです。
このエッセイを書き写しながら涙ボロボロ・・・
戦争の語り部が少なくなりました。
どうど愛子さま長生きしてください
貴重なお話ありがとうございました。