ララは話が好きで、聞き分けの良い猫だ。いつも傍にいて話しかけると
ゴロゴロと喉を鳴らして聞いている。
そのララが逝ってしまった。
鳴きも騒ぎもせず、非情にも体に取り付きムクムクと巨大化するガンと
闘った。
7、5㌔もあった体を4、4㌔にまで削られて力尽きた。
今は紫と金糸の布に包まれた桐の箱の中で乾いた骨になっている。
しかしララお前はそこには居ない。
知っているよ。桐の箱の中にお前は、私達への贈り物を残して、また
脱走したんだ。
怒らないよ。もう小言も言わない。
「いいよ、ララは頑張ったから。誇りを持って最後まで立派に、雄々しく
闘ったから。小言なんてもう言わない。この先は、そっちで自由になって楽
しくやってくれ。私達のことは気にしなくていい。いいよ。オーケィ?」
「ニャン、ニャン、ニャン」
「一緒に暮らしてくれてありがとう」
「ニャン、ニャン、ニャン」
H29、8、8 昭南
ゴロゴロと喉を鳴らして聞いている。
そのララが逝ってしまった。
鳴きも騒ぎもせず、非情にも体に取り付きムクムクと巨大化するガンと
闘った。
7、5㌔もあった体を4、4㌔にまで削られて力尽きた。
今は紫と金糸の布に包まれた桐の箱の中で乾いた骨になっている。
しかしララお前はそこには居ない。
知っているよ。桐の箱の中にお前は、私達への贈り物を残して、また
脱走したんだ。
怒らないよ。もう小言も言わない。
「いいよ、ララは頑張ったから。誇りを持って最後まで立派に、雄々しく
闘ったから。小言なんてもう言わない。この先は、そっちで自由になって楽
しくやってくれ。私達のことは気にしなくていい。いいよ。オーケィ?」
「ニャン、ニャン、ニャン」
「一緒に暮らしてくれてありがとう」
「ニャン、ニャン、ニャン」
H29、8、8 昭南