心の旅紀行

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第二次世界大戦のときデンマークはすぐドイツに降参した

2023年01月16日 | 世界

当時のデンマークの軍事力は、ドイツに比し、非常に小さく、防衛は不可能でした。国境を守る部隊は、小火器をもって侵攻を防ごうとしたが、ドイツ軍の大火器には勝てませんでした。デンマーク軍人には死守するという考えはなく、人命を重視し、勝てないと判断すると後退しました。中央では最初から防衛戦は無理と判断したようですが、決定がちょっと遅れたので、その間、国境守備隊は自主的にドイツ軍に抵抗しました。国が降参したことがわかると、軍は抵抗をやめ、自分の持ち場に帰りました。

興味深いのは国境付近の農民の言動です。逃げるデンマーク軍人をかくまう行動はとりましたが、進軍するドイツ軍には無抵抗でした。自分の町が戦場になる経験を何回もし、戦争にうんざりしていたようで、農民は、国はデンマークでもドイツでも気にしない、農業ができればいいと考えました。

こうしてデンマークは実質無抵抗でドイツ支配下に入ることで戦禍を免れました。自治が認められました。抵抗がないのでデンマークに配備されたドイツ軍は少なかったと思います。ドイツにとってデンマーク支配はむずかしくなかったと思います。なお、連合軍の反撃に合わせ、のちにデンマークにも政府とは別に反ドイツ抵抗組織ができ、連合軍に協力しましました。

ドイツは結局アメリカを中心とする連合軍に負け、デンマークはドイツから解放されました。

連合軍の激しい反撃でドイツは負けたとの印象ですが、ヒットラードイツ総統の外国統治は乱暴なもので、反ドイツ武装地下組織の活動は大きくなる一方でした。ドイツの外国統治は早晩瓦解しただろうと思います。帝国は永遠性がないからです。

現在デンマークは人々の生活水準が世界でトップレベルの平和主義国として栄えています。伝統文化を大切にしながら一方で合理化近代化に積極的です。原子力には頼っていません。洋上風力発電には早くから注力してきました。長大橋、長い海底トンネルの建設による交通の改善も早くからやってきました。デジタル化は世界でトップレベルと思います。NATOに加盟していますが、平和主義にこだわり、主張すべきは主張する自主を重んじていると思います。

隣国が強大国で攻撃的であった場合の一つの対応の方策として勉強になると思います。負けるが勝ちとはこういうことでしょうか。簡単に勝てない戦争はやるなとの教えがあります。

アメリカと同盟して中国と戦争すると、日本人は多くの人が戦没し、多くの都市が廃墟になる予感がします。今はシーチンピン中国主席より岸田文雄総理の思い上がり、舞い上がりがこわいです。


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