二月堂の籠松明

2021-03-13 12:09:12 | 日記
 東大寺二月堂の修二会(お水取り)のクライマックスの籠松明が12日登場した。3月1日から始まったこのお水取りの行事はこの12日で終わる。

 水取りや こもりの僧の 沓の音   ・・・・ 芭蕉

東日本大震災10年

2021-03-11 09:58:12 | 日記
 3月11日、東日本大震災から10年の月日が経過した。今改めて当時の津波の映像を見つつこれが現実に起こった災害かと心を痛めている。3県の沿岸はまるで当時の姿からは想像もつかないほどに変化してしまった。長い防潮堤が張り巡らされ津波に襲われた住宅街は道路が新設され嵩上げされ区画整備されてまるで新興住宅街の姿に変わってしまった。しかし、原発の爆発の影響下にある地域は10年経過してもまったく手つかずのままのところもある。
 JR常磐線は全線開通し三陸鉄道も同様でハード面ではほぼ復興を成し遂げたような感はあるが住民の回復は一向に進んでいないようで本来元通りの復興はこれから更に続くものと思われる。昨日行方不明者のひとりがDNA鑑定で遺族のもとに引き渡された。全身白骨化したものが発見されての結果である。今年3月10日現在の行方不明者は東北3県で2,526名とある。原発爆発で帰還困難者など4万人超とあるがこれらの人々の元の生活が回復されるまでが本当の復興だがそれには相当な時間がかかるのもと思われる。もちろん行方不明者の全員の身元判定ができるまでもその中に入る。その上に放射能の影響からの回復などを加味すればいったいいつまでかかるのかこの東日本大震災の未曽有の大被害だ。
 10年前のあの日私は何知らずパソコンをたたいて自身のブログか何かをしていた。突然友人から電話が入り「今東北で大地震が起きている。テレビを見るように」と知らせてくれた。それで初めてこの大事件を知ったのだが、その電話をかけてしらせてくれた友も昨年旅立った。今日は鎮魂の日として静かに亡くなられた方々の冥福を祈ることにしよう。被災地は記念式典もあるしそのテレビ中継もあるだろう。

まもなく10年

2021-03-08 16:30:25 | 日記
 東日本大震災から間もなく10年だ。新聞テレビもその内容のものが多いように思う。とりわけ原発の存在もこのところ特に話題になっている。被災地のハード面の復興は順調に進んでいるようだが肝心の人口の回復が殆どなされていない。これからもそうであろうと予想される。心理的に元の位置への復帰に抵抗感があろうし、10年間住み慣れた現住所にようやく住み心地を感じ始めておられるだろうからだ。こう言っては失礼ながら、この際、今も地震が絶えず起こっているし三陸沿岸は津波の襲来がこれからもやってくることははっきりしているのだからこれを機に住み家を別の場所に決めてもと私が当事者ならばそう決心する。

お水取りの行事

2021-03-02 18:10:57 | 日記
 お水取りの行事が1日から始まった。たいまつは錬行衆(こもりの僧)を堂内へ導くための明かりで童子と呼ばれる付き人が担いでのぼる。14日まで続く。
 修二会は大仏開眼と同じ752年に始まり今年で1270回目。二月堂本尊の十一面観音菩薩に世の中の罪を懺悔し、天下泰平などを祈る。

弥生3月

2021-03-01 09:49:18 | 日記
 春本番の弥生3月が始まった。今日は穏やかな晴天で心も気持ちも弾む。3月といえば奈良東大寺二月堂での「お水取り」(修二会)が今日から14日まで執り行われる。修二会に参加する僧のことを練行衆といい人数は11人と決まっている。11人は結願の3月15日まで相当な行事を執り行う。
 11人にもそれぞれ位がある。トップの首座を和上といいあの鑑真和上が人々に知られている。次が大導師でその次が咒師(しゅし)で第四が堂司(どうつかさ)という。和上、大導師、咒師は精神面の主役だが、堂師は物や装飾などの物を担当する。以上の4役を四職(ししき)とよばれる。あとの7人は平衆(ひらしゅ)と呼ばれ「北座の衆」が2人いて、上位を「北座の衆1」次を「北座の衆2」と呼び「北座の衆1」は堂司を補佐する。「南座の衆」も2人あり同様1と2がある。その次が「中灯」(ちゅうどう)で修二会の記録を一切任される。「処世界」という不思議な職名があり、四職の侍者をつとめたり内陣の掃除をする。「処世界」も弟分がいて「権処世界」がある。以上が11人の呼び名である。
 以上は司馬遼太郎氏の「街道をゆく」から引用したものである。
 今日の朝刊の「8050」問題という記事が出ていた。これはひきこもる中高年と高齢の親が孤立する問題だそうだ。2019年40~64歳の中高年の引きこもりが全国で61.3万人いると推計されてそれ以外の若年層を入れれば100万人以上という。先日医療費の窓口負担が2023年から2割になるとのことで今のうちに歯の診断をしておこうと歯医者を訪問して歯周病などの検査をしてもらった。行きつけの歯医者で「8020」は完遂できそうですと自慢して帰宅したが、多くの高齢者の皆さんは同様に立派な自分の歯をお持ちのようだが、今度はなんと「8050」という新たな問題が浮上したようだ。