連休3日目は敬老の日、各地の行楽地は人出で混んでいるのだろうか。コロナと老人の増加の社会現象で混雑とは行かないのではと思う。我々猛烈サラリーマン時代は4日連休などは滅多になかった。4日連休などあればそれこそ家族サービスで旅行だ故郷の父母を訪ねて等々クルマを飛ばして出かけるのが何よりに楽しみで新聞テレビは高速道路の混みようをニュースのトップにしていたものだった。老人の増加とクルマ離れと故郷へ帰ろう気分が消滅した現在、各地の道路は話題にはならない。
女性の4人に1人が70歳以上で全人口の25.1%となった。高齢者の女性は2055万人(女性人口の31.6%)、男性は1578万人(男性人口の25.7%)。1947~1949年生まれの所謂団塊世代を含む70歳以上の人口は2791万人と前年より78万人増加した。医療環境の充実と健康診断の普及で早期検診が全国に行き渡り病死の減少がこの高齢者社会を築き上げた要因であることは間違いない。ひと昔前はガンと言えば死に病と恐れられ絶望の淵に追いやられた感だったが早期発見でこれが克服できるものとの認識が定着した。今は脳血管症と心臓病が主なターゲットになりつつある。
老人の日は子供が多く年寄りが少ない社会に設定されたものだった。ひと家族5~6人の子供の数は当たり前で子供は両親とお爺さんお婆さんを大切にしようといういうものだった。広場や路地は子供の遊ぶ声でいっぱいだった。老人の「うるさいからあっちへ行け」と怒鳴る声もあった。今やそのような子供の姿は皆無になり近所は高齢者夫婦の二人の家ばかりでたまにあるご近所の会話は身体の具合とゴミ出しのことばかりだ。地域社会の採るべき政策は「幼児虐待の防止」であって敬老の日を祝うものはない。5月の子供の日はあるが子供を守る日もあってもよいのではないだろうか。今や金持ちは高齢者となったこの高齢化社会で老人と呼べない元気な高齢者はもう社会的に十分優遇されているのだからこれから次代を担う子供たちを大事にする社会をつくるその記念的な日を設定してもよいのではと思う今日の敬老の日である。