20日は敬老の日、以前はお年寄りを敬う日としてお爺ちゃんお婆ちゃんを大切にしようと学校でも地域の子供会その他でそのように教えていたが、最近ではこの姿が消滅して元気な後期高齢者が通学道路に立ち学校に通う児童を見守り帰り道の児童を犯罪から守る景色に変わってしまい立場が逆転したようで敬老の日の意味するところがまさに問われているのではないだろうか。
高齢化率が29.1%で65歳以上の人が三分の一である。65歳以上といえば子供や孫に囲まれて日々過ごす好々爺としてゆっくり余生を過ごしてくださいねという存在だったが、今は何んと高齢者が906万人の人々が何らかの仕事に就いており、就業者の13.6%になるという。働く高齢者は4人に1人で元気で生涯仕事をしたいという理由であろうがおそらくはその主なものは年金だけでは生活に不足するというのが本音であろう。
1964年(昭和39年)東京オリンピックから1997年(平成9年)の山一證券拓銀の倒産までの昭和黄金時代、この黄金時代を支えた企業に永く在籍し真面目にコツコツ積み重ねた方々はそれなりに年金その他が保障されているが、この時代に浮かれ表面だけに目が移り転職を重ねた方々には高齢になってそのツケが回ってきて思い通りの年金受給に預かれない人もあろう。人生はマラソンといわれる。最初飛び出しても途中で息切れして失速をしかねない。オリンピックのゲームは順位があるが人生のレースには到着順位はない。健康で長生きが最もその賞に値するのではないか。80歳はもう年寄りの時代ではなくなったが、自民党の竹下亘氏が74歳で死去したし、今日の新聞では漫才師の正司敏江さんが80歳で死去とある。あの面白い夫婦漫才が記憶にある。早速YouTubeで探して観たい。