29日の株主総会集中日が終わって株主の皆さんは悲喜こもごもではないだろうか。増収増益に預かって配当金の増えた方とその反対の方々がおられるが発表では最近の配当金額は半端じゃないのが目立つ。資源高騰とロシアのウクライナ侵攻で食料危機が叫ばれ大手総合商社のケタ外れの純利益である。それに輪をかけたのは為替であって総合商社はヌレ手で粟の利益を享受している模様である。
ほかにも要因がある。それは政府が貯蓄から投資という旗振りを演じていて貯蓄を銀行預金から株への投資や投資信託への転換を促進しているからだ。だから円安に向かっても金利上昇への舵とりを控えているのである。ただ、高額の資産保有者は殆どが65歳以上の高齢者が占めている関係上なかなか投資への切り換えが進んでいないのが現状である。かく言う私も元いた会社の株主で毎年配当金をいただいているが、今年は増収増益に預かり最高の配当金をいただいたひとりである。こころ密かにニンマリでその配当金は毎年年金定期預金にしているがその年金定期預金の利率も今年4月から引き合下げられた。利率は各社の判断に任すとは銀行再編成のあの頃の日銀の発表だったがどうやらそうではなくて今でも政府の管轄下にあるようだ。
参議院選挙も中盤戦で自民党の圧勝は動かぬもののようで後は立民と日本維新の会が競り合って野党第一党をめぐる戦いの様相である。岸田総裁はG7とNATO加盟国の会議出席など日本不在でも安心して外交に専念できそうでそのほかの党首の演説はこの猛暑の中大変な気苦労かと思う。
6月も今日で終わる。企業の経営者は株主総会が終わり今度は有価証券報告書の提出に向けてのこれまた大事な作業が待っている。気の休まる時間は殆どないと言っても過言ではない。過去20年間働く人の給料が上がっていないという現実は全く信じられないがこれら会社の主要部門に籍をおく方々には何としてもこれらの労に対して報いてあげたいと切に思う。年収200万円未満の人も数多くあるという。年金収入の人よりも少ないとはいったいどういうことなのか。これでは生まれる子供が年80万人になってしまうのは当然と言えないか。毎日遊んで暮らす年金受給者にとって申し訳ないと思う。