22日の日経平均株価の最終値が39,088円68銭を付けて1989年12月に記録した最高値を抜いて引けた。実に34年ぶりの更新である。長い長いトンネルを抜けたと新聞にある。失われた10年と言われやがてそれが20年になりそして今は30年と言われている。この30年が無ければ現在の後期高齢者の多くは今よりもきっと手持ち財産が大幅に増加していたに違いない。
あの34年前のバブル時代はまだ株価上昇は景気上昇の現象と捉えられて株やらゴルフ会員権にそして土地投機に多くが走りそれがサラリーマンのステイタスだった。家を早く持たないと土地の値段が上がり一生持ち家は不可能だと煽られて高い金利のローンを組んで会社から2時間もする遠隔地に求めた時代だった。二束三文の原野を購入する者もいた。
会社の業務にも手書きの書類からようやくパソコンで作る機械化が始まった頃で携帯電話はおろかインターネットなど夢のまた夢の時代でその時の株価をようやく超えたというだけだ。米国などとうの昔に当時の株価水準を超えているのに日本は今これを超えて騒いでいるだけだ。失われた30年にした原因は何だったのか。ゼロ金利にした政府日銀ではないだろうか。昨日の日銀総裁はやっとデフレから脱却して今はインフレになりつつあると発言した。早急に金利のある社会に戻すべきだろう。確実に景気は上昇気流になるであろう。