昨晩からの冬型気圧配置で朝は積雪が約10センチの銀世界だ。数十年にいちどの強力な寒波襲来との気象ニュースだったが気温はそれほど低くはない。部屋の暖房なしでも吐く息は白くならないのでコタツだけで十分のようだ。正月準備もだいたい終了してほっと一息ついた処だ。昔はといってもつい10年~15年前のことだが年末といえば今年の締めくくりとしてNHKFMがヒット曲を放送してくれてそれをラジカセで録音してクルマで出かける時にそれを再生するのが楽しみだった。紅白歌合戦なども録画するもの楽しみのひとつだった。
時は流れてネット時代に入り好きな歌はいつでもどこでも自由に聴けるとなると録音や録画のテマヒマから解放されそしてより鮮明なより高音質のコンテンツを求めるようになる。従って年末の昔の楽しみといったものがなくなりそれが季節感を失わせ人生の区切りといったものまでが消え失せて毎日が平たんなものになったのではないか。地球の裏側の動きが即座に手に取るように分かる時代で翌日に繰り延べされるのは新聞くらいなものだ。それが当たり前の時代になった。ひと頃、定年退職したサラリーマンは膨大な手に余る時間をどう過ごすかなどがマスコミに取り上げられたが、インターネットの時代、知りたい観たい考えたいコンテンツが山の如くあって手に余るどころか足りない時間をもっと欲しいというようになった。平均寿命の延びがそれを如実に物語っている。来年の出生数が80万人を割ると言われるがこの少子高齢化社会もネットの時代がなせるものかもしれない。