バーバートカゲ(Plestiodon barbouri) Barbour's blue-tailed skink
昼下がりの森。この日初めて歩く林道は予想以上にアップダウンが激しくて、休まずに歩いていたらすぐに汗だくになってしまった。
何kmか歩いてやっと1羽姿を見せたホントウアカヒゲは、すぐに谷の向こう岸へ行ってしまった。けれど、がっかりしていた私は次の瞬間にはうつむいた頭を勢い良く起こしていた。
対岸にある花の咲く木からした声を、聞き逃す筈も無かった。「キョッ、キョッ」という声!
重なり合う葉の隙間からその姿を捉えると、それは声を聞いて思い描いた姿と一致した。腹が妖しくブラッディなドクターペッパー色をした、ノグチゲラだ。しかも頭の赤い雄だったのだ。
ノグチゲラはしばらく鳴きながら餌を探した後、木々を飛び移りながら森の中へ消えていった。その後もドラミングや鳴き声を含めるならば5個体以上のノグチゲラを確認できた。
しばらくして林道を歩く私の前を何かが横切ったと思ったら、それは小さなバーバートカゲだった。このバーバーは見た目からは想像も付かないような機動力で私から見て左手の斜面にいたカマドウマの1種を捕らえ、また右の縁に駆け戻った。
私がしばらく観察していると、その食事の一部始終を見せてくれた。
飲み込む瞬間。飲み込むと言うより自分の体に押し込むといった感じで。
体をくねらせながら、胃袋に収納する。
最後に、満足気な舌なめずり。“ペロペロ”
夕食はゴーヤチャンプルー。
本州ではなかなかないほどの安値で、実に素晴らしい完成度の一品だ。ラフテーが入っているところがこの店のポイント。
【2011/06/24/沖縄本島 Okinawa Island,Japan/June 2011】