ウバタマムシ(Chalcophora japonica japonica)
こうしてじっくり観察したのは初めてのウバタマムシ。
上面にはクヌギの樹皮を思わせるような溝がカーヴィングされたように彫り込まれ、さらに無数の点刻がある。一見、地味な茶色をしているように思えるこのウバタマムシだけれど、光の加減によっては古びた真鍮細工のように鈍い輝きを放って、実に渋い美しさを醸し出す。
指に乗せてみると、積乱雲の通過で昼とは思えないほど真っ暗になった林の中へとすぐに飛び立った。
【2011/08/24/神奈川 Kanagawa,Japan/Aug.2011】