花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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渓流を歩く トラノオスズカケとスズムシバナ

2020-08-23 | 花散策

土曜日の午後、先般見つけたトラノオスズカケの花が咲いてないかと、観察にでかけました

 

薄い踏み跡をたどって、沢の上流へ

 

涼しげな渓流

 

お天気が悪いので、かなり薄暗い

 

誰も来ない場所なので、淵に入って水浴びしようと思ったのですが、ちょっと水が冷たすぎる

 

足だけ水につけて、涼をとりました

 

植物を探しながら下流へ戻る

 

下流は倒木があったりして、荒れ模様

 

水の流れが涼しげですね(^^)

 

定番のコクランやミヤマウズラを見かけましたが、特に珍しい植物はなし

 

アケボノシュスランなんか自生していそうなところなのですがねぇ

 

トラノオスズカケは少し咲いてました

しかし、花穂が小さく、あまり見栄えのしない個体でした

 

オオバコ科 クガイソウ属(APGⅢ)

エングラーでは、ゴマノハグサ科でしたが、最近はAPG標記が一般的になってきました

ゴマノハグサ科で、そのままなのはモウズイカ属だけとなったようです

 

もう少し咲き進まないと美しくない

 

近頃、雨があまり降らないので、なんだか元気がなさそうです

トラノオスズカケは、冬になっても枯れないので、傷んだ葉を更新できないようですね

つるの成長で、新しい葉をつける事で、個体を維持しているのでしょう

傷んだ古い葉は、枯れていくのでしょうね

 

ミヤマウズラは、もう少し時間がかかりそう

 

スズムシバナは、もう随分咲き進んでいるようです

 

キツネノマゴ科 イセハナビ属

キツネノマゴ科には、APGでクマツヅラ科の一部が編入されました

エングラーのキツネノマゴ科は、APGでもそのままです

 

トラノオスズカケと同じ、シソ目です

 

この株は、花後が2つ、咲いている花が一つ、蕾が一つ

一つづつ順番に花が開花しているようです

 

本州の近畿以西に自生する植物のようなので、東日本にお住まいの方には馴染みのないものでしょうね

自然度の高い、沢沿いの林内等で見られる植物です

 

さて、今回あまりお花が咲いてませんでしたので、アーカイブから

 

これは、かなり前に投稿したゲンノショウコ

覚えている方もいるのではないかと思います

その記事に関しては、問題ありという事で削除しています

 

ヤエザキゲンノショウコの範疇に入る個体だと思いますが、これほど花弁の形、大きさの揃った個体はないでしょう

 

通常5弁のゲンノショウコの花弁が、倍の10弁となっていて、しかも形、大きさが均一

珍品中の珍品

 

私は、この貴重な株の自生場所が推定できるような記事をブログに記載してしまったのです

結果、翌年には影も形もないもなくなっていました

 

このような珍品は、山野草業者や野草マニアがよだれを垂らす程欲しがるものです

 

私は、過去のブログの記事で数々の失敗を犯し、その結果、貴重な植物の盗掘を助長してしまったと反省しております

私のブログなど見ている人はいないだろうと思い、軽率な記事を投稿してしまったのです

 

この素敵なゲンノショウコはもう見ることはできませんが、せめて写真で皆さんにご披露したいと思い、ここに投稿しました

 

種子を採取しておけばよかったなぁ(*^^*)