花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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黒髪山系縦走 その2

2017-11-27 | 藪漕ぎ クライミング

さて、昨日の続きです。

シロシャクジョウの自生地から後黒髪東峰まで登ってきましたが、かなりキツイルートなので結構な疲労感があります。

これから英山まで登山道を縦走し、再び藪漕ぎにて下山するルートをたどります。

ここからはしばらく穏やかな登山道を歩き、黒髪山系の美しい自然を感じながら英気を養いましょう。

後黒髪からしばらく歩くとウロコ岩と呼ばれているところを通ります。
以前朽ち果てた案内板があったのですが、さすがに撤去されたようですね。

目の前には蛇焼山。これからあの尾根を登っていきますよ。


後の平を過ぎて、緩やかな尾根を少し登ると景色の良い岩があります。

牧山、青牧山や屏風岩方面の展望が開けています。


こちらは三ッ岩。一番左の岩には登った事がありますが、他の2つは登れるのかな?


青螺山、青螺御前方面


落葉樹の少ない黒髪山系ですが、このあたりには紅葉が見えますね。
国体縦走路付近でしょうか?


やや急な尾根を登りあがると蛇焼山に到着。


展望はありません。


ここまで来たのだから当然天童岩へ向かうのだろうと思われるでしょうが、今日は人が多そうなので期待を裏切り巻道へ。


西光密寺、有田ダム分岐を過ぎて本城岳への登りに差し掛かると岩場があります。


ここで弁当を食べている人をよく見かけますので、岩屋山にならい勝手に弁当岩と名付けました。

さて、私もここでコンビニ弁当でもいただく事にしましょう。
そういえば弁当は?

ガ~ン ここで重大事件が発覚!!
朝購入した弁当とデザートを車に置き忘れてきたのです(≧◇≦)

自分のバカバカ~と心の中で叫びますがどうする事もできません。

おいしそうに弁当を食べるご老人を横目に、景色でも眺め空腹を紛らわしましょう。


有田ダムが見えます。
ダムを取り囲む小さな山々を巡る道があり、途中展望の良い岩尾根が多く気に入っているのですが、猛烈なシダが行く手を阻むところも多いんです。
なんとか役場の方で歩きやすいよう整備してくれないかなぁ


山頂の少し下にはちょっとした岩尾根。


天童岩が小さく見える。
お腹が減ったので、天童岩がおにぎりにみえてきた(@_@)


ちょっとした紅葉スポット


本城岳到着。前黒髪と言った方が通りが良いでしょうか?
いかにも黒髪山の前座という名前で好きではありません。


英山へ向かいます。ハナブサヤマと読みます。


ムムム これはアリマウマノスズクサかな?
以前どなたかのブログで黒髪山系のアリマウマノスズクサが紹介されていた。
ウマノスズクサの仲間は葉の変異が大きいのでわかりずらい。


本城岳~英山はちょっと歩きにくいところもあります。


ミヤマシキミの実がきれい。
スキミアという名で流通しています。




英(ハナブサ)山到着
標高表示が明らかに間違ってますね!


山頂の東には展望岩が2個所










ほとんど知られていませんが、山頂の西にも大展望の大岩があります。








有田ダムの方向に岩の一部が見えているのがわかるでしょうか?

英スラブ(ハナブサスラブ)と勝手に名付けた、巨大な一枚岩です。

ココをクリックすると航空写真で確認できますよ

これからあの岩を経由し、有田ダムへ向け荒々しい谷を降りていきます。

当然道はありません。


英西岩の下へ降りていきます。


先ほどはこの上から展望を眺めました


急峻な谷の先には大スラブ


スラブの壁に到達。


凹凸がない滑らかな壁を少し登るのですが、手足の置き場がないのでかなり怖い


スラブの上へ登りあがりました


景色を眺め、昂った気持ちを静めます




上方に見えるのは、先ほどの英西岩


ここを降りたいのですが、ザイルの回収を考えると最低でも50m程必要。
今20mしか持ち合わせがない。
しょうがないので岩の右側へ降りていきます。


すると滝の真上へ到達。

えっ 滝には見えない?
黒髪山系の滝は大抵、雨が降らないと水量が少なく滝には見えないのです。


滝を巻いて降りていきます




先ほどの滝の下に来ました。


途中水流の力でえぐられたと思われる穴ぼこがありますので、えぐれ滝と名付けました。
雨天時の水の流れは相当なものだと推測されます。

豪快な滝の姿を見てみたいのですが、そのような時にこのルートを使うのは危険でしょう。

この下にも滝は続いています


下の方は滑滝に変化します


雨天時にはここも豪快に水が流れるのでしょうね!


危険な枯れ沢をどんどん下って行きます


猛烈な急斜面で転がり落ちそう


やがて荒れ果てた作業道へ到達し一安心
この道は有田ダム周辺の遊歩道の一部としても使われています


作業道の終点には乙女のブロンズ像
裸体のブロンズ像には顔を赤らめてしまいます

佐賀市出身の彫刻家・古賀忠雄氏作という事らしい


秘色の湖(ひそくのうみ)と呼ばれる美しい湖面を見ながら歩く




入り江の奥には天童岩
ここから見ると蛇焼山よりずいぶん低く見えますが、目の錯覚でしょう


北欧のフィヨルドのような景色でしょう!
マイセンの森のメタセコイアが紅葉してます


朝登ったツインピークが見えてきました


あの上からの素晴らしい展望を回想


恐竜岩の岸壁に戻ってきました~

今日のお天気は今一でしたが、岩々からの素晴らしい展望を満喫できて最高の一日。
シロシャクジョウも健在で安心しました。


距離的には8Kmちょっとなのですが、厳しい藪漕ぎが多かったので疲労感は大変なものです。
車で待ってた弁当とデザートで疲れを癒し、帰路につきました~

それではさようなら(=゚ω゚)ノ