花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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オオトモエソウ コウの花図鑑

2021-09-02 | コウの花図鑑

8月に見つけた野草の花(大分県)

 

オオトモエソウ(大巴草)

 Hypericum ascyron L. var. longistylum Maxim.

 

オトギリソウ科 オトギリソウ属 
花期 : 7~8月
生育地 : 山地の草地、林縁、湿地
分布 : 九州
RDB指定 : 環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類 大分県絶滅危惧ⅠB類

 

登山道を歩いていると、林縁の藪の中にオオトモエソウが花を咲かせていた
阿蘇・くじゅう国立公園の指定植物となっていて、その採取、損傷が規制されている
最近は自治体も山野草の盗掘防止を呼び掛けており、森林法等に違反する犯罪である事を明示しています
参考)愛媛県庁のホームページ

 

オオトモエソウは、トモエソウと比較して全体に大きく、花柱が長く(13~18mm)花糸より上に飛び出している
花は大きくて見栄えのするものです

 

別名のコウライトモエソウの方が馴染み深いと思われるが、Ylistにはオオトモエソウが標準的和名として記載されている
ちなみに環境省の植物目録にはコウライトモエソウとして記載されている

 

オオトモエソウは、草丈最大150cm程になるオトギリソウ属の多年草
茎は4稜を持ち直立、分枝して茎頂に5~8cm程の花を咲かせる
トモエソウの花径は5cm以下なので、それより大きくオトギリソウの仲間では最大級

 

葉は披針形で対生、基部は茎を抱く
大陸系遺存植物とされ、大分県では由布・鶴見火山、九重火山分布型とされる