8月に見つけた野草の花(大分県)
オニツルボ(鬼蔓穂)
Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f. var. major (Uyeki et Tokui)
クサスギカズラ科 ツルボ属
花期 : 9~10月
生育地 : 海岸の林縁、岩場
分布 : 四国~九州
RDB指定 : 環境省カテゴリ:なし 大分県:準絶滅危惧種
大分県の海岸線を散歩していると、波打ち際に近い岩場に大きなツルボが生えていた(2021年)
海岸に生えるツルボと言えば、ハマツルボというものがあったような記憶がある
が、分布は関東の方だったような・・・
そう言えばオニツルボというものがあったのを思い出した
私の左手の人差し指と葉を比較すると、葉の幅は爪の長さとほぼ同じで16mm程
普通のツルボの葉幅は5mm程度なので、約3倍
オニツルボやハマツルボの葉幅は10~20mmと言われている
大分県レッドデータブックより
全国的にも分布は限られ、本県では「豊後水道域」の海岸や島の日当たりのよい岩上や林縁に生える
生育地は人里離れた所が多いが、生育環境が限定され、海岸開発や釣り人による環境変化が懸念される
オニツルボは基本種のツルボより全体に大きく、海岸近くの崖地、林縁に生育する
葉幅は10〜20㎜とツルボよりかなり大きいが、変異の幅が大きい
花色はツルボと同じ紫だが、ツルボより濃い色味であるとの説もある
同定は花粉あるいは染色体数の確認が必要であるとの事
基本種との比較
ツルボと比べると、オニツルボは茎が太くしっかりした印象がある