花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
学術研究・調査のカテゴリーはパスワードを入力の上閲覧してください

黒髪山系新ルート 遅咲きのシロシャクジョウは?

2018-11-18 | 藪漕ぎ クライミング

黒髪山系のある場所では、11月~12月にシロシャクジョウの花が見られる自生地があり、毎年訪れている。

毎年同じルートで自生地を訪れているが、今年は新しいルートをとってみようと地形図、航空写真で検討し、ツインピーク直登を試みる事にした。

ツインピークとは私が勝手に名付けた、二つの頂きをもつ岩峰で、この近くにシロシャクジョウの自生地があるのです。

直登尾根には岩が立ち並び面白そう。

という事で、まずは取りつきの谷を目指して道を歩く。

北欧のフィヨルドのような光景


谷に入り、枯れ沢を遡上していく


サネカズラの実が沢山見られた


木の幹に着生しているのはキクラゲでしょうか?


枯れ沢から尾根に登り上がると、早速岩が見えてきました


この岩に登り上がります


結構厳しい傾斜ですが、頑張って登って行く


濡れているところもあり怖い




岩の上からの眺めは、霞んでいて冴えないものだった


凄い岩が見える!

あの岩の先端に立てば、この上ない恐怖が味わえるでしょう




岩の上の灌木へ突入


密に茂る灌木に悶絶しながら登ると、また岩


変わり映えしない風景


ミヤマウズラが生えている


この付近まで登ってくると、斜面はかなりきつく、崖を登っている感覚




迫って来るような崖を登っていく


ここは最も厳しかった

手足を掛ける場所がない断崖!


もう一度登れと言われても、お断りします


恐怖にも負けずなんとか登り上がり、さらに背後のシダの茂みを登っていくと・・・


ツインピークの雄姿が見えた!

だが、足元は垂直に切れ落ちており、進めそうもない


なんとか降りる事ができそうなところを見つけ、ザイルを掛ける


懸垂下降で降りる途中で撮影

ここを登り返す事はできそうにもないので、もう後戻りはできない


ここから先は、60度はあるかと思われる急斜面をへつり、ツインピークの後方へ回り込んでから、なんとか登り上がった


ちょろりと光芒が出て、絵になるかと思ったのですが、撮影した画像を見ると今一でした


ツインピークの頂上からの風景です


こちらは今から登って行く方向


さて、シロシャクジョウの自生地に行ってみると、干からびてミイラのようになった株が・・・

今年は咲くのが早かったのかな?


ここからは、まるで登山道のような穏やかな尾根を登っていきます


登山道に合流し、ウロコ岩を通過

正面にそびえる蛇焼き山に登ります


蛇焼き山を経て、天童岩に到着


休日の天童岩は人が多そうなので、隣の岩でくつろぎます




天童岩の上から、大声でヤッホーを連呼する女子が!

苦笑するしかありません(´・_・`)


さて、岩を降りましょう




センボンヤリの枯れた姿


恐らく皆さんご存じではない場所をご紹介しましょう


ここは神様の声に従い、掘ってみると湧き水が現れたという、毘沙門河


山深い場所にあります


近くには、昔展望の良かった岩場があるのですが、今は藪化して展望なし


さてさて、植物でも観察しながら下山しましょうか

ジュズネノキの実


アリドオシの仲間ですが、棘はほとんどありません




ルリミノキは、正にその名の如く瑠璃色の美しい果実を実らせる




ミヤマトベラの漆黒の実もなかなか美しい




これは黒髪の滝だったかな?

記憶が定かではない


麓ではモミジが色付いていた


今日のお花はキッコウハグマだけ















せっかくの新ルートですが、危険なので、もう使う事はないでしょう(=゚ω゚)ノ