花追い放浪記

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フシグロ コウの花図鑑

2021-08-25 | コウの花図鑑

8月に見つけた野草の花(大分県)

 

フシグロ(節黒)

 Silene firma Siebold et Zucc.

 

ナデシコ科 マンテマ属 
花期 : 7~9月
生育地 : 山地、丘陵地の林縁、草地、路傍
分布 : 北海道~九州
RDB指定 : 環境省カテゴリ:なし 大分県:なし

 

ヒメケフシグロは何度も見ていたが、フシグロは初めて見た(2021年8月)
長崎県北部における自生状況は、佐世保市絶滅危惧ⅠA類が示すように絶望的なものだったのである
ただ、ネットで検索すると平戸市の川内峠で確認されているようだが、私は未見

 

今回大分県の作業道で発見したので、早速図鑑を作成した次第 大分県では普通種なのでこれからも目にするだろう

 

よく見ていたヒメケフシグロの花は淡いピンクだったが、私が見たフシグロの花は白
そこには沢山の株が見られたが、ほとんど花が終わり、若い果実ができていた
図鑑で見るフシグロの萼筒は、膨らみがあって鐘形だが、観察した株の萼筒は膨らみが少なく円筒形
その点で、なんとなくマンテマ属ではないように見えたが、よく観察するとフシグロだろうと思い直したのである

 

フシグロは、草丈30~80cm程の二年草~多年草
茎の節が黒っぽいのが名の由来との事だが、観察個体では認められなかった
茎は直立して分枝し、葉腋に花を付ける
葉は全縁で単葉、対生し、節は少しふくらむ
花弁の色は白~薄いピンクで5枚、先は2裂する

 

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