5月に見つけた野草の花
アリマウマノスズクサ(有馬馬の鈴草)
Aristolochia shimadae Hayata
ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属
花 期 : 5~6月
生育地 : 林縁、疎林内
分 布 : 兵庫、長崎、佐賀、熊本
RL指定 : なし
撮影 5月 長崎県
アリマウマノスズクサは、牧野博士により六甲山で発見され、Aristolochia.arimensis Makinoと命名された植物である
しかし、標本引用や記載不十分で、正式な学名として認められなかった
アリマウマノスズクサを含む4種は、オオバウマノスズクサ亜属に分類され、これに台湾のコロバウマノスズクサと中国のワタゲウマノスズクサを加えたものが単系統群となる
オオバウマノスズクサとアリマウマノスズクサは、葉の形態により混同され、葉が心形であるものがオオバウマノスズクサ、3裂のものがアリマウマノスズクサとされるが、葉形は変異が大きく区別が難しい
一方、これら2種は花が異なり、オオバウマノスズクサは舷部が黄緑色で広倒卵形、一方アリマウマノスズクサは舷部が濃紫褐色で倒三角形で明確に区別できる
雌性先熟で、蕊柱室内に6個の雄しべが花柱に合着したものがある
蕊柱室の内壁には毛があり、分枝しながら奥へ伸びている為、虫が入り込んでも出にくくなっている
雄性期が終わると、この毛はしおれ、花粉を付けた虫が外に出られるようになる
初版 2014年5月24日
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