花追い放浪記

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メノマンネングサ コウの花図鑑

2023-06-14 | コウの花図鑑

6月に見つけた野草の花

 

メノマンネングサ(雌の万年草) 
 Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. japonicum var. japonicum

 

ベンケイソウ科 マンネングサ属

花 期  : 5~6月

生育地  : 山地や海岸の岩上

分 布  : 本州、四国、九州、沖縄

RL指定 : なし

撮影 6月 長崎県

 

学名を見ると、japonicumが3個も使われていて、よっぽど日本が好きな植物なんでしょうね

それに、亜種の変種とは、ちょっと変わっている

 

メノマンネングサは、乾燥に強く、強い日差しの下では葉は堅くなり、蜜に群生するが、弱光下では茎が細長く伸び、葉の間隔が開いて、より光を得られる形態をとる

この個体は、海岸の岩の窪みに生えているので、日当たりがあまりよろしくない

よって、ひょろひょろと間延びしたように見えるのだ

 

生育地は乾燥した場所で、花茎を短くしたり、CAM型光合成により、葉からの蒸散を抑制する事で環境に対応している

CAM型光合成とは、ベンケイソウ型有機酸代謝型光合成の事で、夜間CO2を取り込みリンゴ酸を生成して液胞に貯蔵、日中は逆にリンゴ酸からCO2を生成し、光合成に利用するもので、日中に気孔を開けCO2を取り込む必要がなく、蒸散による水分の損失を抑制する事ができるので、乾燥地帯の植物や着生植物に多く見られるシステムなのだ

 

メノマンネングサは、離弁花類常緑多年草で日本固有種

茎は普通赤色で、鬚根を出して横に長く這い、上部が直立し、よく分枝する

葉は互生、肉質で円柱形、長さ5~12㎜

花序は3出集散状で、多数の黄色い5弁花をやや密に付ける

雄蕊は10本、心皮は5個

果実になると心皮が水平にちかく広がる

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