2022年11月7日 追記
2019年、大分県移住後まもなく自生地を見つけ、直ぐにブログに掲載した
それまで、この場所にイヌセンブリが自生する事を、ブログ等に掲載する者はいなかった
当然場所は明らかにしなかったのだが、同時にブログに掲載した数々の植物から自生地が推定されたのだろう
木道脇に自生していたイヌセンブリは、ブログ掲載直後に消滅し、2022年の今年に至るまで、再び姿を見せる事は一度もなかった
おそらく盗掘だろうと考えており、申し訳なく思っている
私がブログに掲載した植物は、その後盗掘されてしまう事がこれまでも度々あったのだ
今年自生地を訪れてみると、台風の影響で自生地が荒廃していた
現存する株は、今後も盗掘や自然災害の脅威にさらされ続けると思うのだが、生き残って欲しいものだ
イヌセンブリは、草丈5~40cm程の合弁花類の一年草または二年草(越年草)
茎は低い位置で分枝して立ち上がる
葉は披針形~倒披針形で、柄はなく対生
花冠は2cm程で、5深裂し、花冠裂片には青~青紫の筋が入り、基部に2本の蜜腺溝がある
花冠は一見離弁花類のように見えるが、合弁花類なのである
イヌセンブリはセンブリより花冠の毛が長い、また花冠裂片や萼片の幅が広く、葉の幅もセンブリより広い
学名:Swertia tosaensis Makino
和名:イヌセンブリ(犬千振)
リンドウ科 センブリ属
環境省絶滅危惧Ⅱ類
撮影 2022年10月 大分県
初版 2018年10月22日
記事アップロード 2022年11月7日
画像アップロード 2022年11月3日
以下 2021年10月17日 記
10月に見つけた野草の花(大分県)
イヌセンブリ(犬千振)
Swertia tosaensis Makino
リンドウ科 センブリ属
花 期 : 10~11月
生育地 : 湿り気のある草地、湿地、溜池の畔
分 布 : 本州~九州
RL指定 : 環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類 大分県:絶滅危惧Ⅱ類
一昨年(2019年)見つけたイヌセンブリの自生地を再訪したが、今年(20201年)は、当時とは打って変わって大株はなし
見つけたのは草丈は10cm程の小株ばかり、一年草または二年草なので更新してしまったのだろう
いささか残念感は否めないが、消滅してしまうよりましだ
イヌセンブリの花冠には毛が多いというが、比較してみるとセンブリもなかなか多毛
だが、イヌセンブリの方がより長毛のようだ
センブリと比較して萼片は長く、花冠裂片や萼片の幅は広い
また、葉の幅もセンブリより広い
(下図は2019年に撮影した個体)
イヌを冠した植物は、役に立たないなどと不名誉な意味で名付けられたものもあるが、イヌハギやイヌセンブリのように希少なものもある
山野草愛好家は、役に立つセンブリより役に立たないイヌセンブリを見つけた時の方が嬉しいに違いない
記事アップロード 2021年10月17日
画像アップロード 2021年10月17日