花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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佐賀の山をうろつく

2018-08-27 | 登山

先週傷めた腕がまだ痛いので、日曜日は車で登れる山にて、軽くトレッキング

山頂からの風景や、この季節の花を愛でに行ってきました


山へ登って行く道路の途中にある展望所から、美しい棚田の景色を楽しむ




蕨野の棚田

日本の棚田百選に選ばれている


八幡岳キャンプ場付近まで登ってくると、溜池の水が非常に少ない状態でびっくり

最近雨があまり降らないので、農業に影響が出かねない


八幡岳の展望所

ここにはあまり人がこないのですが、日曜日はひっきりなしに車が登ってきた

オオキツネノカミソリの群生地へ降りて行くと、子連れのイノシシに遭遇

犬の鳴き声を真似て、ワンワンと吠え、追い払う

頻繁に藪漕ぎを楽しむ私の経験では、秋~冬にかけてイノシシに遭遇する確率が高くなる

イノシシは夜行性と言われているが、本来は昼行性だそうで、人間との遭遇を避ける為、仕方なく夜行動するようです


次は黒髪山へ

西光密寺まで、車で登る

天童岩の鎖場を伝って、岩上に到達すると


素晴らしい展望が


もう時間が遅いので、男性一人だけがおられました


唐津からいらっしゃった男性としばらくお話


足を骨折されて、復帰後の初登山だったそうです




天童岩の隣の岩にも登り上がった


この岩から天童岩を眺めると、絶景ですよ!


帰りは難所を通って降りて行きます






日も傾いてきたので、帰りましょう





さて、特に目新しい花は見られなかったのですが、折角なのでご覧下さい

イヌタヌキモ


捕虫嚢を持ち、ミジンコ等を捕らえ、栄養を摂取する


面白い花を咲かせるので、大好きなのです






コケオトギリかな?

草丈は小指ぐらい、雄蕊が9本、葉が茎を抱き、対生する葉が合着しているように見える


オトギリソウの仲間は、同定が難しいものが多い


イトイヌノヒゲかな?




茎に稜があり、ねじれている


コシロネの花は非常に小さい

エゾシロネに訂正します


人に注目される事のない植物


ヤノネグサ


湿潤な場所でよく見かける植物


ツルリンドウは沢山見られました




人に愛される美しい花


私は人に愛されない、キモイ花も大好きなのです


ヤマホトトギス


キバナアキギリは辛うじて、一株だけ花を付けていました
9月に入ってからが本番


オオダイトウヒレンは蕾が膨らんできた

最近花を見てないので、今年は見たいものです


ナツエビネは傷んだ花ばかりで、鑑賞に堪えうる株はもう残っていませんでした






草地にはサイヨウシャジンが沢山咲いていました


自宅近くではそれほど沢山見られる植物ではないのですが、佐賀の山では多く見られます






白っぽい花もあった


コマツナギ


これは在来のコマツナギですが、低地ではトウコマツナギ等の外来コマツナギが幅をきかせています


ハグロソウがひょうきんな花を咲かせています


やや湿った林内で見られますが、自宅近くではあまり見かけません






ガガイモが沢山咲いていました


良く群生していますので、繁殖力が強いものと誤解されますが、非常に弱い植物だと思います


地元では草刈りでことごとく、群落が消滅しました


たった一度の草刈りで、綺麗さっぱり消えてしまうひ弱な植物


草刈りが盛んな地域では、弱い植物は駆逐され、繁殖力の強い植物ばかりがはびこる場所になってしまうのです


ここでは、ガガイモの傍らにマルミノヤマゴボウが美しい果実をつけていたのですが、いつの間にかなくなってしまいました


コバギボウシの群生地では、すでに盛りは過ぎていました






シコクママコナが一株だけ開花




ウンゼンマンネングサとミヤマウズラのコラボは初めて

自生環境が違うので、同居するのは珍しい


ミヤマウズラはあちらこちらで、可愛い花を咲かせていました


私は知らなかったのですが、地元の峠付近に大変な群落があったそうですが、全部盗られてしまったそうです


珍しい植物ではないと言っても、これだけ盗掘が多いと、そのうち見られなくなるかもしれませんね


ミヤマウズラとシュスランが交雑したガクナンを見たいと思うのですが、どこにあるのやら


福岡にはあるようですが、場所が良くわかりません







佐賀県の山でした(=゚ω゚)ノ