花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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美しい里

2018-09-26 | 花散策

連休の初日に美しい里を訪ねてみました。

長崎県の平戸島には有名な固有種イトラッキョウが自生し、また、紀伊半島等には、イトラッキョウの変種のキイイトラッキョウが自生しています。

今回訪れた里には、この地独自のイトラッキョウが自生していたそうだ。

植物学者の西元仙太郎によると、通常ヤマラッキョウやイトラッキョウの仲間は鱗茎を持ち、多少なりとも肥大するものだが、この地のイトラッキョウの根は膨らまず、一筋の白糸のようであったという事である。

その白糸のような根の形状から、イトラッキョウという名で呼んだのかもしれず、平戸島のイトラッキョウとの関連は分からない。

その植物が今でも自生するのか不明だし、写真や標本が残っている訳でもなさそうなのです。

まぁ~ 見つかる訳はないと思いながらも、その里を訪れてみたくなったのである。

その里に足を踏み入れてみると、眼前の風景は驚愕する程の美しさ


花が咲き乱れています




この美しさを写真で写し撮る事は難しい


写真の腕がまだまだ未熟なのです


草地や道端を探してみましたが、幻のイトラッキョウはやっぱり見つからない。


美しい風景の中で、この地のイトラッキョウをしばし空想し、時間を過ごしました。


さて、当日いろんなところで観察した花々です。

ここ最近あまり美しく咲いた姿を見た事がなかったイヌハギ


今年はまぁまぁな花に出逢えました


環境省絶滅危惧Ⅱ類の貴重な植物








森の中では、ツユクサシュスランがひっそりと咲いていました


アケボノシュスランに比べて、大きいし、毛深いので可愛くないという声が聞かれます


そんな事はないでしょう!


近づいてみると、小さな花は意外と可愛い










これは私がオオヤマジソではないかと思っている植物


葉が普通のヤマジソより大きくて丸々としている


花も大きいような気がします


茎、葉、花冠には毛が生える


ヤマジソと同様、水分、養分に乏しそうな岩場に自生しています


草丈は私が良く見るヤマジソより大きい


アオカモメヅルが木に絡まっている








カマヤマコウジ


園芸の世界では、葉の大きなヤブコウジをカマヤマコウジというそうですが、ここのヤブコウジは草丈30cmを越える巨大なものばかり。

葉どころか、花まで巨大なのです。

こんな時期に花が狂い咲きしていてビックリしました


水の流れる場所では、アカバナが咲いていました


可愛くて大好きな花です










帰りに伐採地に立ち寄ってみると


北アメリカ原産のダンドボロギクが沢山生えている

伐採地にはとても多い植物ですが、他の植物の繁殖とともに姿を消してしまうようです。

伐採地に一早く姿を現し、養分の流出を防ぐのに重要な働きをになっている植物らしい


素敵な景色に多くの花々

とても素敵なところでした(=゚ω゚)ノ