まだ、蕾の方が多いのですが、花が咲き始めたタキユリ
カノコユリの変種と言われていましたが、今ではカノコユリと同一という見解が主流
物知り顔の知人にタキユリという言葉を発すると、フッと笑われてしまう
ですが、環境省のレッドデータでは、未だ別種として分類されているし、学名だって、タキユリは変種として定義されている
学名は
カノコユリ Lilium speciosum Thunb.
タキユリ Lilium speciosum Thunb. var. clivorum S.Abe et T.Tamura
なにより、崖から垂れ下がる姿は、タキユリという名で呼びたくなってしまう
タキユリの自生地は確実に減少している
今年は大雨や台風の影響だろうか? 崖崩れで崩壊した自生地を多くみた。
また、公共工事で犠牲になる自生地も
ここは沢山のタキユリが自生していた崖だが、工事で崖が切削され、悲惨な事に
僅かに、難を逃れた崖には、6株だけ残っている
ここも多くの株が自生していた崖だが、トンネル工事で、崖に穴をあけられた
トンネルの上には、僅か2株が残るのみ
沢山の蕾をつけていて、この2株から子孫が繁栄すると良いのだが、種子の発芽から開花まで、5年も要するそうだ
小規模な工事には、環境アセス等必要ないと思っているのだろが、せめて事前にネットで情報公開し、住民や地元の自然保護団体の意見を聞くべきだと思う。
タキユリのような植物であれば、事前に移植だってできるのに