花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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タキユリ 長崎県 環境省絶滅危惧Ⅱ類

2018-07-23 | みんなの花図鑑

まだ、蕾の方が多いのですが、花が咲き始めたタキユリ

カノコユリの変種と言われていましたが、今ではカノコユリと同一という見解が主流

物知り顔の知人にタキユリという言葉を発すると、フッと笑われてしまう

ですが、環境省のレッドデータでは、未だ別種として分類されているし、学名だって、タキユリは変種として定義されている

学名は
カノコユリ Lilium speciosum Thunb.
タキユリ  Lilium speciosum Thunb. var. clivorum S.Abe et T.Tamura

なにより、崖から垂れ下がる姿は、タキユリという名で呼びたくなってしまう












タキユリの自生地は確実に減少している

今年は大雨や台風の影響だろうか? 崖崩れで崩壊した自生地を多くみた。

また、公共工事で犠牲になる自生地も

ここは沢山のタキユリが自生していた崖だが、工事で崖が切削され、悲惨な事に


僅かに、難を逃れた崖には、6株だけ残っている


ここも多くの株が自生していた崖だが、トンネル工事で、崖に穴をあけられた


トンネルの上には、僅か2株が残るのみ

沢山の蕾をつけていて、この2株から子孫が繁栄すると良いのだが、種子の発芽から開花まで、5年も要するそうだ


小規模な工事には、環境アセス等必要ないと思っているのだろが、せめて事前にネットで情報公開し、住民や地元の自然保護団体の意見を聞くべきだと思う。

タキユリのような植物であれば、事前に移植だってできるのに