シラネセンキュウは、長崎県で1度しか見たことがない珍しい植物であったが、驚く事に大分県では、そこらじゅうに生えているのだ
ちなみにお隣の福岡県では、なんと最高ランクのカテゴリー絶滅危惧ⅠA類なのだ
ずいぶん分布に偏りがあるものだ
大分県では鹿の食害で、多様な植物が被害にあっているのだが、鹿の採食植物であるシラネセンキュウがこれほど多く残っているのは意外な事である
臼杵市にある休耕田の農道を歩いていると、多くの山野草が自生していて、その中にシラネセンキュウも大変多く見られた
今まで多くのシラネセンキュウを見てきたので、あまり撮影しなくなっていたのだが、今回図鑑の画像を更新しようと撮影した次第
生薬の川芎に似ている事が名の由来との事だが、日本では薬用として用いる事はない
ただ、中国ではシラネセンキュウの根を乾燥させたものを前胡の代用として用いるようだ
シラネセンキュウの根には、クマリン誘導体が含まれる
学名:Angelica polymorpha Maxim.
和名:シラネセンキュウ(白根川芎)
セリ科 シシウド属
撮影 2022年10月 大分県
初版 2019年10月12日
記事アップロード 2022年11月11日
画像アップロード 2022年11月07日