花追い放浪記

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将冠岳 佐世保市 市内初のシャクジョウソウを発見

2018-10-31 | 登山
悪質な盗掘者が暗躍する地元ですので、なかなか近所の野草をブログで紹介する事はためらわれるのですが、今回嬉しい発見がありましたので、記事を書いてみる事にしました。

昨日、近所の将冠岳と周辺の野山に出かけてきましたが、ある場所でシャクジョウソウを発見したのです。

佐世保市内ではまだ発見されていないと思われるシャクジョウソウ。

発見したのは、果実を付けた干からびた姿ではあるのですが、恐らく間違いなくシャクジョウソウ。

最近、盗掘や貴重な自生地の破壊等、嬉しくない発見が多かったので、一層嬉しいものでした。



さて、将冠岳は気軽に登る事のできる山なのですが、登った人の感想を聞くと、あまり良い印象を持っている方がいないような気がします。

でも、それはこの山の魅力を十分味わっていないからではないでしょうか?

実は、断崖をロープを頼りに登るような秘密の登山ルートなんていうのもあるし、あまり登る人はいないようですが、山頂岩からの景色は素晴らしいものがあります。

それに今回ちょっと立ち寄ってみましたが、知られざる展望岩もあるんですよ。

今回は午後からの登山で時間がないので、普通のルートを使いましたが、少し藪漕ぎでうろうろしてきました。

それでは、この鳥居から登山開始


気持ちの良い尾根を登る


山頂岩へ到着


岩をへつって歩いて行く


足元は切れ落ちている


ここを登るぞ~
怖そうに見えますが、それほどでもありません


山頂岩に登り上がった!
以前はなかったロープが掛けてある


ここからの展望は一見の価値あり\(^o^)/














背後には岩尾根が伸びているので、進んで行く


リングボルトが打ってある
岩遊びを楽しんでいる人がいるようだ




すると岩尾根の先端に到着


ここはどこ?


見慣れた三角点のある場所に行きつくのです


ここが、一般の方が思う将冠岳の山頂


少しのんびりしてから、藪漕ぎ開始

藪漕ぎにて第一展望岩(コウ命名)へ

素敵な展望が開けています


次は第二展望岩(コウ命名)へ

足元は垂直に切れ落ちていて恐ろしい場所


ピョンと突き出ているのは、朝ノ木岳(あさんきだけ
※高筈岳の間違いでした


雄大な展望だ


さて、最後の第三展望岩(コウ命名)は木々が生い茂り、今ではあまり展望が開けていない

大変危険なので、岩の先端には行かない方がよいでしょう


この付近の断崖にはシロヨメナやイチヤクソウ等が見られます

展望を満喫した後、藪をうろうろしてから下山しました



さて、将冠岳やその周辺で観察した植物

これがある場所で発見したもの

最初アキノギンリョウソウだと思ったのですが、良く見ると1つの株に複数の果実がついている

シャクジョウソウだぁ~

黒髪山系に行けば見れるのですが、市内で発見した事は大きい

長崎県では絶滅危惧Ⅱ類、佐世保市では発見されていないはず!!


なかなか花を見る事ができないキチジョウソウ


大群の中でも花を付けている株は非常に少ない


まだ咲き始め






サザンカの原種


山口県が自生北限のようだ


ツワブキ

日本全国どこにでも、大量に生息しているのかと思いきや、北国には自生していないようですね


タヌキマメがまだ咲いててビックリ!


いつもなら咲いている時期だが、リンドウの開花は遅れている

リンドウは蕾の姿も美しい


オトコオミナエシかと思いきや、変色したオミナエシのようです

そういえば、オトコオミナエシはオトコエシとオミナエシの交雑ではなく、オトコエシの倍数体間交雑のようですね


矮性のヒメシオンが2株咲いていた

ヒメシオンもあまり見られなくなりましたね


ツルリンドウの花がまだがんばっていた


ツルリンドウの美しい果実も見られた


こちらはツルアリドオシの実


ヤブコウジの実


アリマウマノスズクサかな?


センブリ


この自生地では、本当に少なくなってしまった


市内では滅多に見られないセンブリの自生地も風前の灯火




アキノキリンソウ






ヤマジノギク


それではまた(=゚ω゚)ノ