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ハマナデシコの花は、本来暖かい季節に咲くものだが、寒々とした海で花開いていた
この花は11月に撮影したものなのだが、12月に再訪するとまだ咲いていた
荒々しい岩場が広がる海岸で、風景を撮影していると糸ヶ浜からの漂着物
近くの海岸線には、サトイモが生えていると思ったが、ハスイモもしくはクワズイモのようだ
大分県では、農家が自生していたクワズイモをハスイモと誤って出荷し、茎をみそ汁に入れるなどした10家族計13人に、口や舌に痛みが出たという
クワズイモが含有するシュウ酸カルシウムは、中毒症状を引き起こすようだ
ハマナデシコの花期は、6~7月なのだが、過去の画像を確認してみると、春、夏、秋、冬それぞれに撮影した画像があり、一年中花を咲かせている
ハマナデシコの開花に影響する要因とは何なんだろうか?
ナデシコ属の開花時期を支配する主要因は、花芽形成時の低温要求性の強さだという
また、多くの品種が日長性を示すそうだ
しかし、ハマナデシコには低温要求性はなく、日長の影響も小さいそうで、生育、開花を規定する主要因は温度で、高温環境下では短期間で生殖成長に移行するとの事
ただ、この事が四季を通してハマナデシコの花が咲いている理由とはならないだろう
なぜなら、同じ環境に自生している個体においても、初夏に咲くものもあれば、秋、冬に遅れて咲く個体も見られるのだから
引用)種子繁殖性ダイアンサスの開花に及ぼす低温と日長の影響ならびにその品種間差異
学名:Dianthus japonicus Thunb.
和名:ハマナデシコ(浜撫子)
ナデシコ科 ナデシコ属
撮影 2022年11月 大分県
初版 2014年06月01日
記事アップロード 2022年12月13日
画像アップロード 2022年12月09日