花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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クコ

2014-09-27 | コウの花図鑑

12月初旬、佐賀関半島にある秘境の集落を訪れてみると、美しい海が広がっていた

外部とは、細い山道1本でつながっているだけの小さな集落

災害で道路が不通となってしまうと、完全に孤立してしまうだろう

 

海岸で風景を楽しんでいると、クコの花が目に付いた

もう花期としては遅く、わずかな花が残るだけ

 

花はもう終わりだが、綺麗なクコの実が沢山なっていた

上海在住のころ、飲食店で時々クコのお茶を飲んでいた

茶碗の中には乾燥させたクコの実が入っていたのだが、フレッシュな果実を見ると艶がありとても美しい

よく食していた飲食店の火鍋にもクコの実が入っていたのだが、実はケシの実も入っていて、そのせいで病みつきになるのだと職場の上海人に聞いた

(自宅近くの陸家嘴金融街と火鍋屋)

ケシの実自体は問題ないのだが、麻薬成分を含むケシの実の殻を使用していたとしたら問題だ

火鍋のスープには、実はケシの実の殻を使用する事があるようで、法的には禁止されているのだが、実際取り締まる事はほとんどないようなのだ

私が通っていた火鍋屋が、本当にケシの実の殻を使っていたのかは定かではないが、私が病みつきになっていたのは事実だったのだ

 

クコは古い時代に中国から渡来した帰化植物だということだが、日本在来の可能性もあるのではないだろうか

長崎でも大分県でも多く見られる植物だが、近頃海岸で遭遇する事が多い

 

クコは217年の後漢時代にできた、中国最古の薬物書「神農本草経」にすでに記されている

葉、茎、果実、根皮を乾燥して茶の代用として常用すれば健康増進に役立つといわれている

薬効成分はビタミン、アミノ酸類など数十種類におよび、特にベタインは強肝作用、ルチンは毛細血管の強化、リノール酸は健康維持に必要な脂肪酸の1つである

 

せっかく佐賀関まで来たので海鮮丼を食してから帰路についた

ご存じの事だと思うが、佐賀関は関サバ、関アジで有名なところなのである

ドリンクバーが無料との事で、得した気分だったが、デザートとして注文した手作りプリンは、甘さ控えめで、甘党の私にはちょっと物足りないかな

お店は、あまべの郷 関あじ関さば館

美しい海の景色を見ながらお食事を楽しめます

 

学名:Lycium chinense Mill.

和名:クコ(枸杞)

ナス科 クコ属

撮影 2022年12月 大分県

初版 2014年09月27日

記事アップロード 2022年12月25日

画像アップロード 2022年12月12日 2022年12月24日