9月に見つけた野草の花
マキエハギ(蒔絵萩)
Lespedeza virgata (Thunb.) DC.
マメ科 ハギ属
花 期 : 8~9月
生育地 : 日当りの良い草地、岩場
分 布 : 本州~沖縄
RL指定 : なし
撮影 9月 大分県
マキエハギは、亜低木(半低木)または多年草と解説されており、どんなものなのかまことにわかりずらい
まず、木本とは茎が堅くなり木化した後も形成層を作りながら太くなり成長を続ける
一方草本の茎には形成層がなく、際限なく太くなる事はできない
つまり、木本と草本は、形成層の有無と、茎が太くなるかならないかといった点で区別されるが、学術的には本質的に違いはないとされている
木本は、「高木」「低木」に分けられるが、これは樹高の高さによる区別ではなく、枝分かれの仕方により分けられる
すなわち、高木とは芯となる太い幹があり、上部で枝分かれるものであり、低木とは根本から枝分かれしており、中心となる太い幹がないものを言う
また、亜低木とは低木状であるが、枝が草質で冬に地上部が枯れるものを指し、ハギ類でよくみられるものである
木本も草本も維管束形成層から二次木部と二次篩部を形成して肥大成長するもので、木本であっても生育の初期は草本であり、マキエハギのように小型の亜低木は、成長初期に草本的にみられるのかもしれない
初版 2012年8月26日
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