かつて湿地や水田雑草として一般的だったヌカボタデだが、自生適地の減少、環境遷移等の要因で減少し、絶滅危惧種となってしまった
ヌカボタデ等の湿性植物群落は、湿地帯の急激な水位変化や農作業による攪乱により維持されてきたと考えられ、人為的な攪乱による保全も検討されている
昨今訪れた湿地は、台風被害で損害を受けていたが、湿性植物にとっては必要な攪乱なのかもしれない
写真に収めた花の画像を見ると、その大きさが良くわからないだろうが、肉眼で観察するのが困難な程小さく、1~2mm程度しかない
花は花序にまばらに付き、その花がとても小さいとなると、見栄えのしないものだ
絶滅危惧種とは言え、この植物に注目する人は少ないだろう
学名:Persicaria taquetii (H.Lév.) Koidz.
和名:ヌカボタデ(糠穂蓼)
タデ科 イヌタデ属
環境省絶滅危惧Ⅱ類
初版 2015年9月27日
記事アップロード 2022年10月20日
画像アップロード 2022年10月16日