
3月に見つけた野草の花(長崎県)
ヒメフタバラン(姫二葉蘭)
Neottia japonica (Blume) Szlach.
ラン科 サカネラン属
花 期 : 2~3月
生育地 : 常緑広葉樹林及びスギ・ヒノキ林の林床
分 布 : 東北地方~九州・琉球列島
RL指定 : 環境省カテゴリー:なし 長崎県:絶滅危惧Ⅱ類
サカネラン属は属内に独立栄養種と菌従属栄養性種を含み、菌従属性の進化を解明するのに適した単系統群である
属内において、普通葉を持つものは光合成による独立栄養種であるが、葉が退化しているものは、葉緑体を持つ種も含め、完全に菌従属栄養種であるとの事
撮影 2019年3月 長崎県
また、独立栄養種から菌従属栄養種への進化過程で、菌根菌を腐生菌から外生菌へとシフトし、木本と三者共存系を形成し、大量の炭素を安定的に得られるよう変化した
撮影 2019年3月 長崎県
ヒメフタバランは、サカネラン属の中でも普通葉を持つ独立栄養種なので、属内の分子系統樹上では、初期(root寄り)の種ではないかと推測する
(これは私の推測であり、事実とは限りません)
撮影 2019年3月 長崎県
ミドリヒメフタバラン
Listera japonica Blume f. viridecens Nackej.
撮影 2019年3月 長崎県
花が緑色のものは、別種として定義されている
撮影 2019年3月 長崎県
撮影 2019年3月 長崎県
※この記事は、過去の記事をリニューアルして再投稿したものです
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