大分県のレッドデータブック2022年度版で、新たに準絶滅危惧種に選定された
分布は関東以西~九州で、都道府県レベルでレッドリスト入りしているところは少ないので、比較的普通に見られる野草なのだろう
長崎県では、多良山系で見られたが、私が暮らしていた長崎県北部では一度も見た事がない
私が観察していたのは、もっぱら天山で、水の流れる湿潤な場所にアケボノソウやタカクマヒキオコシと共に自生していた
トリカブト属の植物はジテルペンアルカロイドを含んでおり、そのうちアコチニン類アルカロイド(アコニチン・メサコニチン・ヒパコニチン・ジェサコニチン)の毒性が強いが、レイジンソウはそれらを含まず、毒性は弱いと考えられる
とは言え、アルカロイドの影響であろうか、鹿の不嗜好性植物として挙げられており、撮影地では、タンナトリカブトやヒトリシズカ、フタリシズカと共に、食害から逃れている
近年、大分県では幾度も大雨による大きな被害を受けているが、レイジンソウが流出したとの記述が大分県レッドデータブックに記載されている
レイジンソウは、やや湿潤な環境を好み、谷筋や流水近くに自生してる場合が多く見られる
よって大雨による被害を受けやすいのではないだろうか
学名:Aconitum loczyanum Rapaics
和名:レイジンソウ(伶人草)
キンポウゲ科 トリカブト属
初版 2013年10月13日
記事アップロード 2022年10月28日
画像アップロード 2022年10月27日