to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

フラガール

2007-03-10 00:46:51 | the cinema (ハ行)
昭和40年代、福島県の炭鉱町に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話を基に、フラダンスショーを成功させるために奮闘する人々の姿を描いた感動ドラマ。

時代の波で閉鎖に追い込まれた、とある炭坑の村では、危機的な状況の中、炭坑で働く人々はツルハシを捨て、北国の寒村を“常夏の楽園”に変えようと立ち上がった。村の少女たちは腰みのをつけ、肌もあらわにハワイアンムード満点のフラダンスを踊りはじめるのだが……。 (シネマトゥデイ)

監督:李 相日
出演:松雪泰子/豊川悦司/蒼井優/山崎静代/ 富司純子/徳永えり高橋克実/岸辺一徳

代々続く炭鉱の町の住人。女も男も暗闇の中で真っ黒になって働くのが当たり前。
炭鉱の明日に不安を感じつつも、新しいのものに一丸となって反対しうけいれようとしない閉鎖的な大人たち。
そんな中”求む ハワイアンダンサー”の張り紙を見て自分の人生を賭けて見ようとする早苗(徳永えり)が親友紀美子(蒼井ゆう)をさそうところから丁寧に描かれるその時代。
栄光のSKDから一転、寂れてゆく炭鉱の町にやってきたまどか先生(松雪泰子)が、キラキラした少女たちに慕われて立ち直ってゆく。
どんな男や女を前にしても一歩も引かない強さと、自分の作った借金ではないのにそれを受け入れて、どこか人生を捨てている孤独なダンサーを、
さすがに松雪さんは上手く演じていました

夢を掴みかけていた矢先、抗えない運命を受け入れて早苗が去っていくシーンが私のクライマックスだったかも
この若い女優・徳永えりさんは初めてですが、どのシーンも徹していて、
でもメインのところではちゃんと主張できる、光るものを感じました
押入れの中の一瞬の表情。別れのシーンにやられました・・

そうそう、その前の浴場での大乱闘シーン!
昔の東映映画なんかで、正義の味方が悪代官に立ち向かっていく時みたいに、なんか子供のように応援してました

もちろんオープン初日のフラのシーンは素晴しかったですが、頑張ってそこに辿りつくまでの姿って本当に凄い
当時の女性たちにも拍手!実際すごい努力だったでしょう

シネカノン有楽町・凱旋上映とかで1000円での観賞。知らずに誘った友達にも喜ばれちゃいました