1950年代、アメリカ。ジョニー(ホアキン・フェニックス)はレコード会社で飛び込みのオーディションを受け、合格する。妻子を残し全米ツアーに出た彼は、憧れのカントリー歌手、ジュ-ン・カーター(リース・ウィザースプーン)と運命的に出会うが……。 (シネマトゥデイ
1950年代のカリスマスター、ジョニー・キャッシュの成功と挫折、そしてそこからの復活をとげ、運命の愛に辿りつくまでの人生を描いたもの。
少年時代に心の支えだった兄を事故で失い、その時に父親から浴びせられた言葉で深く傷つけられる。
事故の前の兄弟のセリフから兄は弟を庇い、弟は兄を崇拝し慕っている様子が短く語られ
「お兄ちゃんはイイ子だね」という少年ジョニー。
お兄ちゃんはイイ子で、僕は悪い子・・・兄の事故死がなくてもこの父と子の関係はどこかで狂いが出てきたかも知れないと思わせる、家庭内での雰囲気。
この家族の母の存在感のなさに少し驚いた。
いつの時代でも母はその家庭でこどもを孤立させてはいけないと思う。
自分の存在に罪悪感を持ったまま結婚。そして開かれる音楽への道。
音楽で自分を表現しようとするジョニーを理解しようとしない妻。音楽をやっていても傷を引きずったままのジョニー。
そんな時に憧れのジューンと出会い、お互いに惹かれていくが・・・
何度か登場したガラス瓶の砕けるシーン。ガラスのような危うさと、黒の衣装で自信と反骨精神に満ちた男らしさの両面をホアキンが見事に演じていて、惹きこまれました。
薬とアルコールに溺れ、全てを失った彼が、ひたすら求めてやまないジューンの存在。
歩き続け、彼女の名を呼ぶその姿が、私には、捨てられた子供が母親を求めているように見えました。
「今はまだ、その時期じゃない」
ジューンが長いことキャッシュの求愛を受け入れなかったのは、彼の依存性の強い性格を分っていたから・・・。
貝合わせの貝のようにぴったりの二人。
お互いの魂が求め合っているのに、こんなに長い年月が必要だったのは、それだけ彼の心の傷が深く時間が必要だったのだろう。
そしていつも黒い服に包まれた彼の孤独なこころの灯となったジューンの強い精神力に感動
40回めのプロポーズ!愛していながら拒み続ける・・凄い愛です。素敵な女性です
心の痛みも、音楽も共有できる友達のような存在であり、
彼の母親に欠けていた強い母性をも感じさせて、ほんとうに好いパートナーとの出会いだったのですね。
少年期のシーンがあまりにも可哀想で、半分ぐらい母親目線で観てしまいましたが
最後・・・彼女の後を追うように亡くなったという、どこまでも羨ましいラブストーリーでした
1950年代のカリスマスター、ジョニー・キャッシュの成功と挫折、そしてそこからの復活をとげ、運命の愛に辿りつくまでの人生を描いたもの。
少年時代に心の支えだった兄を事故で失い、その時に父親から浴びせられた言葉で深く傷つけられる。
事故の前の兄弟のセリフから兄は弟を庇い、弟は兄を崇拝し慕っている様子が短く語られ
「お兄ちゃんはイイ子だね」という少年ジョニー。
お兄ちゃんはイイ子で、僕は悪い子・・・兄の事故死がなくてもこの父と子の関係はどこかで狂いが出てきたかも知れないと思わせる、家庭内での雰囲気。
この家族の母の存在感のなさに少し驚いた。
いつの時代でも母はその家庭でこどもを孤立させてはいけないと思う。
自分の存在に罪悪感を持ったまま結婚。そして開かれる音楽への道。
音楽で自分を表現しようとするジョニーを理解しようとしない妻。音楽をやっていても傷を引きずったままのジョニー。
そんな時に憧れのジューンと出会い、お互いに惹かれていくが・・・
何度か登場したガラス瓶の砕けるシーン。ガラスのような危うさと、黒の衣装で自信と反骨精神に満ちた男らしさの両面をホアキンが見事に演じていて、惹きこまれました。
薬とアルコールに溺れ、全てを失った彼が、ひたすら求めてやまないジューンの存在。
歩き続け、彼女の名を呼ぶその姿が、私には、捨てられた子供が母親を求めているように見えました。
「今はまだ、その時期じゃない」
ジューンが長いことキャッシュの求愛を受け入れなかったのは、彼の依存性の強い性格を分っていたから・・・。
貝合わせの貝のようにぴったりの二人。
お互いの魂が求め合っているのに、こんなに長い年月が必要だったのは、それだけ彼の心の傷が深く時間が必要だったのだろう。
そしていつも黒い服に包まれた彼の孤独なこころの灯となったジューンの強い精神力に感動
40回めのプロポーズ!愛していながら拒み続ける・・凄い愛です。素敵な女性です
心の痛みも、音楽も共有できる友達のような存在であり、
彼の母親に欠けていた強い母性をも感じさせて、ほんとうに好いパートナーとの出会いだったのですね。
少年期のシーンがあまりにも可哀想で、半分ぐらい母親目線で観てしまいましたが
最後・・・彼女の後を追うように亡くなったという、どこまでも羨ましいラブストーリーでした