to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ドラマスペシャル・波のロード~キレそうな俺の10日間~

2007-03-21 15:02:28 | TV dorama
なんか凄くよかったテレビ東京、ホリデースペシャルドラマ

久しぶりにちゃんとしたドラマを観たな~って感じ。

広告代理店の中堅営業マン潤一郎(池内博之)が、子供服メーカー”クリバヤシ”の担当になった事をきっかけに、社長である幸子(秋野暢子)、恋人の里子(紺野まひる)との関係、同僚たちとの広告作りの悪戦苦闘を背景に
人生の葛藤を、そして自分自身の人生を見直すキッカケを掴んでいく・・・というもの。

脚本:三浦有為子/霜田一寿
演出:位部将人
制作:テレビ東京/博報堂DYメディアパートナーズ

広告代理店を舞台にしたドラマで、記憶にあるのは「恋ノチカラ」だけど、描き方が違うというか、
ちゃんと描けてるなぁと思ったら、プロデューサーも博報堂から一人。
池内君も最初の、よくいる企業に飲み込まれた感のある営業マンから、徐々に視点を変えていけるいいオトコへのプロセスを無理なく演じていて、
この人は何をやっても上手いな~と

かといって、全くのお仕事ドラマなわけじゃない。
8年も付き合っている彼女との関係も良好だと思い込んで、日々の忙しさから
気楽な独身生活に彼女への思いやり、心配りも薄れている。
主人公を含む会社のみんなも似たり寄ったりの、データや数字を見てしか物事を考えられない。
外から見れば簡単に見えるものも、渦中にあれば気付くことも難しいことがある。
そんな時に担当になった女社長に振り回され、心の転機をむかえるまでが、
たった1時間半に丁寧に描かれていた。
番組中のCMも短く、他の局にも見習って欲しいくらいの入れ方で好感をもってしまった

       同じ波は二度とこない。
       でも、波を理解しなければ、
       その波に乗ることは出来ない。
       誰かを愛したときに、
       その誰かを理解しない限り、
       愛を伝えることができないように。
       波のロード。
       それは限りなく続く
       人生の旅である―――。

最後のナレーション。
なんだかOL時代を思い出しつつ、現在の自分を省みつつ、、のドラマでした