to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

スクール!!

2011-01-28 23:26:55 | TV dorama
フジレテレビ日曜9時に新設されたドラマ枠「ドラマチックサンデー」第2弾
教育素人の民間人校長が、事なかれ主義がまん延している小学校の危機を立て直す姿を描くヒューマンドラマ。
毎週日曜 21:00~21:54
脚本 秦建日子
演出 土方政人/岩田和行
主題歌 希望の道/サンボマスター
出演 江口洋介/西島秀俊/北乃きい/塚本高史/市川実和子/三浦翔平/塩見三省/岸部一徳

第1回 本気で怒れ笑え泣け ガテン系の熱血民間人校長がやって来た!11.0%
成瀬誠一郎(江口洋介)は、ゼネコンに勤めて20年、ガテン系一筋で生きてきたが、その会社が倒産することに。そんな折、成瀬の元に、小学校時代の恩師・武市幹城(岸部一徳)の推薦で、母校の公立小学校の民間人校長の話が舞い込んでくる。恩師のたっての願いと知り、成瀬は校長のオファーを受ける。
30年ぶりにやってきた母校・新宮小学校で成瀬はいじめを目撃。いじめっ子たちは、男児のランドセルの中身をぶちまけ、ライターで火を点けようとしていた。成瀬は、いじめっ子らを叱るが、彼らはシラを切り、男児もいじめを否定。ライターを取り上げようと女児ともみ合ううち、防犯ブザーが鳴ってしまい、成瀬は警備員に拘束されてしまう。
解放された成瀬は教員たちに、いじめのことを報告するが、教師たちは、いじめに驚くどころか、生徒の名字に「さん」をつけるように、それが本当にいじめだったのかなどと、真剣にとらえようとしない。
翌日、成瀬は体育館で着任のあいさつをしていると、子どもたちが次々に座り始めた。何事かと驚く成瀬に、5年生の担任・大橋仁(塚本高史)が、今は疲れたら座っていいことになっていると説明。子どもたちを頑張らせてはいけないと聞いた成瀬は愕然とし…。


教育のプロでない成瀬の驚きと戸惑いで幕を開けるスクール!!
どうやらいじめっ子のいる大橋(塚本高史)の5年生のクラスは纏まりがなく、子供の顔色をみながら叱ることも出来ない教師に、子供たちはやりたい放題。
桐原は距離を置いて大橋を見守っている格好。

男子にもサン付けしろとか、何度注意されてもおかまいなく成瀬は生徒たちを呼び捨て、またはお前呼ばわり
一直線に自分の信じた道を行く成瀬に冷ややかな教師たち。
その中にいて桐原は結構上から目線な割りに、いつも成瀬に空きスペースを与えている気がする。
冷静というより感情を押し殺しているかのような桐原には何か内心の怒りを感じてしまう。しかも、それは成瀬に向かってではない。
教育現場の現実にか?自分にか??

九九が出来ないのがいじめの原因なら、やれるようになったら虐めない。そう生徒に約束させて、
"九九の鬼"と呼ばれた男(笑)は、隔離された特別学級からいじめられっ子勇気をグランドに連れ出し、武市とともに走りながらの特訓を開始する。
勇気が九九を覚えられなかったのは、2年生の時に骨折し入院しているうちに九九の授業は終わってしまい、相談した先生には家庭教師か塾に行けと言われ、
母子家庭であるため、母親にもいえなかったものらしい。

5年生になる自分の息子が九九が出来ないと知り、ショックを受け騙していたことに激高し、子供に手を上げてしまったまま仕事に出かける勇気の母親は、
そんな事の後に息子が学校を休んでいても、ソレを知らされたこと自体を迷惑がる―。

 ―オレは生徒の父親になる―

普通に観ると、このドラマ、問題なのは教師たちであり、親たちであり、そんな環境で生きている子供たちであり、
ただ理想主義でアツイとクローズアップされている成瀬は、昔なら普通にいた大人であり教師であることに気づく。
でも、
紛れもなくこれが今の教育現場であり、教師の姿。
現実にはアタリが悪ければ、もっと酷い学校も教師もいる。もちろん、モンスターになる親も。

つい先ごろは、教師が生徒の親を告訴というニュースもあったほど、
教師の側にも、親も、実際に向き合っているのは実はみるべき大事な子供でなく、その向うの大人を相手にしている。

もともと学園モノは大好きで印象的な作品も多く(「みにくいアヒルの子」「さよなら、小津先生」など)、
久々に明るい江口さんの校長、期待してます。