フジレテレビ日曜9時に新設されたドラマ枠「ドラマチックサンデー」第2弾
教育素人の民間人校長が、事なかれ主義がまん延している小学校の危機を立て直す姿を描くヒューマンドラマ。
毎週日曜 21:00~21:54
脚本 秦建日子
演出 土方政人/岩田和行
主題歌 希望の道/サンボマスター
出演 江口洋介/西島秀俊/北乃きい/塚本高史/市川実和子/三浦翔平/塩見三省/岸部一徳
第8回 この手で殴りたい 9.4 %
教育委員会の方針で、新宮小学校が廃校になるかもしれない、と聞いた成瀬誠一郎(江口洋介)は、何としても学校を守ろうと心に誓う。そして、ともに話を聞いた脇谷九重郎(塩見三省)に、この件を内密にするよう念押しする。
学校へ戻った成瀬は、校庭で体育の授業をやっていた5年生を見る。と、スタートを切ろうとしていた原翔子(荒川ちか)が突然、その場にしゃがみ込んでしまう。翔子は過呼吸を起こしていた。
保健室に運ばれた翔子は落ち着きを取り戻すが、岡本幸恵(市川実和子)は、その様子から翔子がいじめなど、過度のストレスにさらされているのではないか、と言う。その後、職員会議で翔子が何かに怯えているようだったと報告すると、桐原伊織(西島秀俊)は家庭内暴力(DV)の可能性を示唆。桐原はDVを受けた児童が、いじめっこになるケースがある、と話す…。
で、、 .......................
翔子を見舞いに行くも玄関先で本人に追い返される成瀬と担任の大橋だったけど、
彼女に詳しい話を聞きだせずにいる中、ミキちゃん元校長は翔子に話しかける。
頑なな彼女の家庭の実態――
一見物静かで良く出来た優し気な、私立高校に通っている兄が母親にも暴力を振るっていて、
ある日翔子をその兄の元に置き去りにして自分は実家に避難。
翔子がおそらくはその兄によってケガをさせられ、入院という事態になっても帰ってこない。
折りしも持ち上がった新宮小学校廃校の問題も抱えながら、
翔子に学校生活の楽しさを教えたい成瀬は、大橋クラスのみんなに一つの提案を持っていくが、
今まで翔子に仕切られていた子供たちは、今度はみんなで結束して翔子を無視しようとしていた。
成瀬はそんな子供たちに「もう、お前たちに愛はない。」
愛がなければ、ただの暴力。だから、お前たちを殴ってやらない。新宮小学校をつぶす。そう言って去っていきます。
ざわつく子供たちに、桐原は言うんです。
「痛みというのは、心ある人に軽蔑されることだ。」 .......................
成瀬の真面目な取り組みで学校が変わりつつあることも実は認めていながら、
教育委員会のちらつかせる、次期校長というエサに、ゆれる副校長(塩見三省)の心情も、
その彼の立場も理解したうえで、ハッキリ成瀬の側に立って、
成瀬をサポートしていく姿勢を示す桐原の吹っ切れた態度も、
ちゃんと描けていて今回は良かった!
原翔子の母親の行動にはびっくりだけど、少年の家庭内暴力の直接的なシーンはなかったけど、
こういうデリケートな問題をどういう風に決着つけるんだろう。―
風間俊介クンのころの「金八先生」シリーズが、たしかそっくりの設定でした。
あれは胸が痛くなるほど泣きましたが・・・
ここでは被害にあっているのは小学生。
成瀬はイジメに関しては子供たちにも向かっていきますが、
オトナが子供に対してどういう姿を示すのか?
来週のオトナたちに期待!