to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

スペシャルドラマ「ウメ子」

2011-03-22 22:41:39 | TV dorama
初回放送 2005/12/05 TBS ナショナルドラマスペシャル
原作 阿川佐和子「ウメ子」(小学館文庫)
脚本 中谷まゆみ(劇中漫画・福山信)
演出 中原俊
音楽 羽毛田丈史
エンディングテーマ 風味堂「ママのピアノ」
出演 深田恭子/岡田義徳/薬師丸ひろ子/伊原剛志/宇梶剛士/宮地真緒/津川雅彦/中尾ミエ/笹野高史/村上茉愛(子役)岩本千波(子役)田中冴樹(子役)

原作は阿川佐和子の同名小説。
みよ(深田恭子)は小学校の先生。
まだ新米で、生徒たちとうまく気持ちを通わすことができないうえ、このところ失敗続き。今日も逆上がりの授業中、生徒にケガを負わせてしまった。
「もう先生やめようかな」
落ち込んでいたその時、ふと懐かしい声が頭をよぎった。 「やればできるよ」
幼稚園時代の親友・ウメ子だ。
みよは、ウメ子とのちょっと衝撃的な出会いを思い出す。


みよはマンガ家を目指している健一(岡田義徳)を誘い、久しぶりに故郷を訪ねる。
3人で歩いた山道、通った幼稚園、お菓子の家みたいなウメ子の家。今はどうなっているだろうか・・・?

みよと健一が辿る故郷への道は、18年前のウメ子との幼い日の思い出とリンクしていく。

みよは内気で大人しく、苦手な事から逃げては健一や家族に甘えて過ごしていたある日、
通っていたキリスト教の幼稚園に、ロビンフッドの衣装で転校生のウメ子が現れ、
彼女の「甘え」が全く効かずウメ子に「あきらめずにやればできる」事を教え込まれる。

活発できっぱりとしたウメ子と行動をとるようになり、
二人の友情は、消極的なみよを少しずつ変えていく・・・

幼いながら、ウメ子はみよに心配をかけまいと自分ひとりで冒険に行こうとしたり、
その事が後に幼稚園の父兄によってウメ子の非難に発展すると、大人しいみよが大人に向かって正義の反発をするなど、
子供のシンプルな、人を思う気持ちがちゃんと描かれていて、和みます。
お転婆ウメ子役の村上茉愛ちゃんも頑張っているし、5歳のみよ役の岩本千波ちゃんの自然な子供らしさには
目尻を下げて引き付けられます。

生徒にも父兄にも信頼を得られないまま、また自信をなくし逃げ出そうとしている現在のみよと、
親の反対を押し切って進んだ漫画家の道で、ようやく新人賞を受賞したものの実家の敷居が高い健一のウメ子捜しの旅ですが、
最後にふたりは何にたどり着くのでしょうか。

社会人として一歩を踏み出したものの、上手くいかないで挫折しそうな時、
ちょっと自分の足跡を辿って、無くした物を探している・・・・そんな物語。
ご家族で楽しめる温かな、阿川佐和子さん坪田譲治文学賞受賞作品のドラマ化です♪
前列左から、健一・ウメ子・みよ

みよ役の岩本千波ちゃんの次回作は映画『忍たま乱太郎』ですね


コメント
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