その歌が教えてくれた。
愛で歴史を変えられると。
200年の時を経て今明かされる、名曲誕生に秘められた感動の実話。
原題 AMAZING GRACE
製作年度 2006年
製作国・地域 イギリス
上映時間 118分
脚本 スティーヴン・ナイト
監督 マイケル・アプテッド
音楽 デヴィッド・アーノルド
出演 ヨアン・グリフィズ/ロモーラ・ガライ/ベネディクト・カンバーバッチ/アルバート・フィニー/ルーファス・シーウェル/ユッスー・ンドゥール
18世紀のイギリスを舞台に、恩師が作詞した『アメイジング・グレイス』を心の支えに、奴隷貿易廃止に尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの人生を描く。
18世紀のイギリス。博愛精神にあふれた青年ウィリアム・ウィルバーフォースは、イギリスの収入の多くが奴隷貿易によるものであることに心を痛めていた。若くして国会議員となったウィルバーフォースだったが、すべての人々の心の救済を信仰に求めて聖職者の道を選ぶべきか思い悩んだとき、政治の世界にとどまるよう後押ししたのが恩師である牧師ジョン・ニュートンだった。かつて奴隷船の船長をしていたニュートンがその罪を悔いて作詞したのが『アメイジング・グレイス』。ウィルバーフォースはこの曲を心の支えに、政治家として奴隷貿易廃止を懸命に訴え続けるのだったが…。
若手花形国会議員としてのウィルバーフォースの『奴隷貿易廃止』という、
当事としてはイギリスの経済の根幹を揺るがす提唱に、
挫折と信仰心とともにある長き戦いを描いた王道の伝記ドラマ。
大震災のショックもあり、かなり記事が遅くなりましたが公開初日に観てきました。
簡単に記しておこうと思います。
タイトルは日本でもここ20年程でCMに起用されたり、ドラマの挿入歌として登場したり、
また本田美奈子さんの舞台の使用曲ということもあり、彼女の死後もよく耳にするようになった『アメイジング・グレイス』。
その曲の誕生のきっかけとなった当事の奴隷貿易の証言も交え、
僅か200年前の、しかし一人の政治家の人生をかけた長い闘いの物語。
本音を言えばもっとヨアン・グリフィズの歌声を聴けるかと思ったのですが、
これは殆どキャッチコピー通り、名曲誕生秘話をベースに、ウィルバーフォースの人生を描いたものでした。
ですが、
奴隷船の惨状は、ウィルバーフォースやトーマス(ルーファス・シーウェル)の口から語られるのみで、
観客も当事のイギリス国民同様、心を添わせて想像するのです・・・。
映像で見せられない分、彼らの苦労も却ってどんなにか大変な事だったか理解できます。
地味な作品ですが、たった200年前までこうした奴隷売買がイギリス経済の基盤にあったというのが生々しく描かれています。
美しい旋律のアメイジング・グレイスが、嘆きから祈りへと導いていくのが、改めて心に響きます。
キャストでは、いつもヤな人(笑)ルーファス・シーウェルが、ここではこちら側
これは彼の出演作としては「幻影師アイゼンハイム」「ホリデイ」「トリスタンとイゾルデ」「パリ、ジュテーム」とほぼ同時期に制作されていた事になりますが、
スターを欠いていたというのか、日本公開までにかなり時間がかかったことが窺えますね~。
ウィリアムが師事し、この曲の作者ジョン・ニュートンを演じたアルバート・フィニーは、やはり味のある存在感を放っていました。
「ボーン・アルティメイタム」、「その土曜日、7時58分」や「ビッグ・フィッシュ」の息子と解り合えない父も印象的でしたね。
初めてこの曲を聴いた30年ほど前、ナナ・ムスクーリの歌に殆どワケも解らず涙が出たものでした。
この作品を観て、男声もなかなか好いわ!と、こんな時期だから祈りから希望を感じさせる
力強いアメイジング・グレイス、聴いて欲しいです
愛で歴史を変えられると。
200年の時を経て今明かされる、名曲誕生に秘められた感動の実話。
原題 AMAZING GRACE
製作年度 2006年
製作国・地域 イギリス
上映時間 118分
脚本 スティーヴン・ナイト
監督 マイケル・アプテッド
音楽 デヴィッド・アーノルド
出演 ヨアン・グリフィズ/ロモーラ・ガライ/ベネディクト・カンバーバッチ/アルバート・フィニー/ルーファス・シーウェル/ユッスー・ンドゥール
18世紀のイギリスを舞台に、恩師が作詞した『アメイジング・グレイス』を心の支えに、奴隷貿易廃止に尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの人生を描く。
18世紀のイギリス。博愛精神にあふれた青年ウィリアム・ウィルバーフォースは、イギリスの収入の多くが奴隷貿易によるものであることに心を痛めていた。若くして国会議員となったウィルバーフォースだったが、すべての人々の心の救済を信仰に求めて聖職者の道を選ぶべきか思い悩んだとき、政治の世界にとどまるよう後押ししたのが恩師である牧師ジョン・ニュートンだった。かつて奴隷船の船長をしていたニュートンがその罪を悔いて作詞したのが『アメイジング・グレイス』。ウィルバーフォースはこの曲を心の支えに、政治家として奴隷貿易廃止を懸命に訴え続けるのだったが…。
若手花形国会議員としてのウィルバーフォースの『奴隷貿易廃止』という、
当事としてはイギリスの経済の根幹を揺るがす提唱に、
挫折と信仰心とともにある長き戦いを描いた王道の伝記ドラマ。
大震災のショックもあり、かなり記事が遅くなりましたが公開初日に観てきました。
簡単に記しておこうと思います。
タイトルは日本でもここ20年程でCMに起用されたり、ドラマの挿入歌として登場したり、
また本田美奈子さんの舞台の使用曲ということもあり、彼女の死後もよく耳にするようになった『アメイジング・グレイス』。
その曲の誕生のきっかけとなった当事の奴隷貿易の証言も交え、
僅か200年前の、しかし一人の政治家の人生をかけた長い闘いの物語。
本音を言えばもっとヨアン・グリフィズの歌声を聴けるかと思ったのですが、
これは殆どキャッチコピー通り、名曲誕生秘話をベースに、ウィルバーフォースの人生を描いたものでした。
ですが、
奴隷船の惨状は、ウィルバーフォースやトーマス(ルーファス・シーウェル)の口から語られるのみで、
観客も当事のイギリス国民同様、心を添わせて想像するのです・・・。
映像で見せられない分、彼らの苦労も却ってどんなにか大変な事だったか理解できます。
地味な作品ですが、たった200年前までこうした奴隷売買がイギリス経済の基盤にあったというのが生々しく描かれています。
美しい旋律のアメイジング・グレイスが、嘆きから祈りへと導いていくのが、改めて心に響きます。
キャストでは、いつもヤな人(笑)ルーファス・シーウェルが、ここではこちら側
これは彼の出演作としては「幻影師アイゼンハイム」「ホリデイ」「トリスタンとイゾルデ」「パリ、ジュテーム」とほぼ同時期に制作されていた事になりますが、
スターを欠いていたというのか、日本公開までにかなり時間がかかったことが窺えますね~。
ウィリアムが師事し、この曲の作者ジョン・ニュートンを演じたアルバート・フィニーは、やはり味のある存在感を放っていました。
「ボーン・アルティメイタム」、「その土曜日、7時58分」や「ビッグ・フィッシュ」の息子と解り合えない父も印象的でしたね。
初めてこの曲を聴いた30年ほど前、ナナ・ムスクーリの歌に殆どワケも解らず涙が出たものでした。
この作品を観て、男声もなかなか好いわ!と、こんな時期だから祈りから希望を感じさせる
力強いアメイジング・グレイス、聴いて欲しいです